英・Nothingは7月12日午前0時、 Androidスマートフォンの最新モデル 「Nothing Phone (2)」 を発表しました。
2022年8月に発売された 「Nothing Phone (1)」 の後継にあたる本モデル。 日本では2023年5月に公式ティザーが公開、 7月には発表日が予告されていました。
Phone (1)と同様のGlyph Interface(グリフインターフェース)を採用し、 音楽や通知に合わせて背面のLEDが光るユニークな仕様は健在。 ただしLEDライトの配置や形状が変わっているほか、 通知音と発光パターンをカスタマイズできる 「Glyphコンポーザー」 機能も新たに搭載します。
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IMAGE BY NOTHING
一方で、 初代 「Nothing Phone (1)」 も販売が継続されるため、 どちらを購入すべきか悩む人も多いはず。
そこで本記事では、 Nothing Phone (2)とNothing Phone (1) の特徴・スペックを比較していきます。 購入の参考にしていただけると幸いです。
サイズ・デザイン
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
モデル | ![]() |
![]() |
カラー |
・ ホワイト ・ ダークグレー |
・ ホワイト ・ ダークグレー |
サイズ | 162.1×76.4×8.6 mm | 159.2×75.8×8 mm |
重量 | 201.2g | 193.5g |
Nothing Phone (2)はPhone (1)のデザインをベースにしながらも、 背面のガラスパネルはエッジに向かって緩やかなカーブを描く形状に変更されています。
背面には、 着信や通知を光のパターンで表現するGlyph Interface(グリフインターフェース)を採用。 Phone (2)では元々5個だったLEDバーが11個に分割されたほか、 ライティングゾーンも12から33まで増加し、 より複雑な演出が可能になりました。
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IMAGE BY NOTHING
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PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
Phone (2)から実装された 「Glyph Progress」 は、 タイマーの進捗やスピーカー音量、 Uber Eatsにおけるデリバリーの進捗状況などを背面の光で確認できるユニークな機能。 明るさの自動調整も可能になり、 使い勝手が大きく向上しています。
Phone (2)は初代と比べて前面のベゼルがわずかに細くなっており、 フロントカメラのパンチホールも左上隅から中央に移されています。
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Nothing Phone (2)とEarシリーズ。 PHOTOGRAPH BY NOTHING
本体カラーは両モデルホワイト/ダークグレーの2色展開。 背面デザインを含め、 Nothing Phone (1)の特徴的な外観は継承されていると言えましょう。
本体サイズは縦幅が約3mm、 厚みが約0.6mm増し、 Phone (1)よりもわずかに大きくなっています。 またバッテリー容量が4,500mAhから4,700mAhに向上した代償として、 重量は201.2gと約7.7g増加しました。
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ディスプレイ性能
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
画面サイズ | 6.7インチ | 6.55インチ |
ディスプレイ | 有機EL LTPO | 有機EL |
リフレッシュレート | 1〜120Hz | 60〜120Hz |
解像度 | フルHD+ 2412×1080ドット |
フルHD+ 2400×1080ドット |
画面サイズは6.55インチから6.7インチに大型化。 ベゼルの幅もわずかに細くなり、 より洗練された印象です。 画面のピーク輝度は1,200ニトから1,600ニトに向上し、 日光の下でも画面が見やすくなりました。
Phone (2)では、 新たに低消費電力ポリシリコン酸化物薄膜トランジスタ(Low-Temperature Polycrystalline Oxide Thin-Film Transistor:通称LTPO)を搭載することで、 ディスプレイの省電力化を図りました。
LTPOテクノロジーの採用により、 1Hzから120Hzまでのリフレッシュレートに対応。 場面に応じて切り替え速度を調整することで、 消費電力を節約することができます。
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PHOTOGRAPH BY NOTHING
カメラ性能
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
リアカメラ (広角) |
広角 ・ SONY IMX890 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 ƒ/1.88 ・ センサーサイズ 1/1.56インチ 超広角 ・ Samsung JN1 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 f/2.2 ・ センサーサイズ 1/2.76インチ |
広角 ・ SONY IMX766 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 ƒ/1.88 ・ センサーサイズ 1/1.56インチ 超広角 ・ Samsung JN1 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 f/2.2 ・ センサーサイズ 1/2.76インチ |
フロントカメラ | ・ SONY IMX615 ・ 3200万画素 ・ 絞り値 f/2.45 ・ センサーサイズ 1/2.74インチ |
・ SONY IMX471 ・ 1600万画素 ・ 絞り値 f/2.45 ・ センサーサイズ 1/3.1インチ |
Nothing Phone (2)とPhone (1)は、 どちらも 「広角+超広角」 の2眼構成。 いずれも5,000万画素と共通ですが、 広角レンズのセンサーはソニー製のIMX766からIMX890に進化しています。
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PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
Phone (2)は18ビットイメージシグナルプロセッサー(ISP)を採用することで、 Phone (1)に比べて最大4,000倍の撮影データ処理能力を実現。 より複雑なアルゴリズムの実行が可能になりました。
たとえば新しいAdvanced HDRアルゴリズムでは、 露出レベルを変えながら8フレームを撮影。 各画像を合成し、 白飛びや黒潰れのない肉眼的な画像を生成します。
またAI技術を活用し、 動く被写体をリアルタイムで捉えるMotion Capture 2.0を搭載。 動物や子供など動きまわる被写体にもしっかりピントを合わせてくれます。 高解像度を保ちながらの2倍ズーム撮影も可能になり、 撮影シーンも増えそうな予感。
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PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
動画性能では、 4K撮影が最大30fpsから60fpsに、 スローモーション撮影も最大120fpsから480fpsに強化されました。 タイムラプス撮影は4K画質に対応。 電子式手ぶれ補正(EIS)・光学式手ぶれ補正(OIS)に加えて、 カメラ撮影時のブレを低減するアクションモードにも初めて対応しました。
Phone (2)のフロントカメラには、 あらたに3200万画素の大型センサーを採用。 性能・大きさともにPhone (1)の2倍となり、 より精細なセルフィー撮影が可能になっています。
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プロセッサ
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
モデル | ![]() |
![]() |
SoC | Snapdragon 8+ Gen1 | Snapdragon 778G+ |
Nothing Phone (1)は、 チップセットにミドルレンジ向けの 「Snapdragon 778G」 を採用。 対してPhone (2)では、 ハイエンド向けの 「Snapdragon 8+ Gen 1」 を搭載しています。
Nothingの説明によれば、 このグレードアップにより総合的なパフォーマンスは約80%向上。 「Nothing OS 2.0」 の優れたソフトウェア処理性能を背景に、 アプリの起動時間は最大で半分に短縮されると言います。
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PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
Nothing OS 2.0は従来のNothing OSを進化させたシステムです。 アプリのラベルを削除できるほか、 新しいモノクロームレイアウトとあわせてシンプルなホーム画面が作れるようになりました。
メモリ・ストレージ・通信
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
RAM | 8GB/12GB | 8GB/12GB |
容量 | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB |
価格 |
8GB+128GB 79,800円 12GB+256GB 99,800円 12GB+512GB 109,800円 |
8GB+128GB 73,800円 8GB+256GB 79,800円 12GB+256GB 89,800円 |
RAMはPhone (2)、 Phone (1)ともに最小構成が8GB、 最大で12GBとなっています。 一方で、 Phone (2)は最大512GBのストレージに対応しており、 RAM・ストレージともに最高のスペックを望むなら理想的な選択肢です。
Phone (2)とPhone (1)ではRAM・ストレージの組み合わせが異なります。 たとえばRAMが8GBの場合、 Phone (1)では128GBと256GBモデルが用意されているのに対し 、 Phone (2)では128GBモデルのみとなっているので注意しましょう。
通信では、 モデルとも5G(Sub6)とWi-Fi 6に対応。 Phone (2)はBluetooth 5.3に、 Phone (1)はBluetooth 5.2に対応します。
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バッテリー・充電性能
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
バッテリー | 4,700mAh | 4,500mAh |
インターフェース | ・ USB Type-C | ・ USB Type-C |
充電 | ・ 急速充電(45W) ・ ワイヤレス充電(15W) ・ リバースチャージ(5W) |
・ 急速充電(33W) ・ ワイヤレス充電(15W) ・ リバースチャージ(5W) |
バッテリー容量は、 Phone (1)の4,500mAhから4,700mAhに増量されました。 代償として、 本体は193.5gから201.2gに重量化しています。
急速充電の出力は33Wから45Wへと大幅アップ。 最大出力ならフル充電までわずか55分という驚異的なスピードです。
Phone (2)とPhone (1)は、 どちらもワイヤレス充電(15W)に加えてイヤホン等への給電が可能なリバースチャージ(5W)に対応しています。
価格・発売日
![nothing phone (1) review-12 | quest Nothing Phone (2) ・ Nothing Phone (1) のスペックを徹底比較 : 特徴と違いは? 選び方のポイントを解説](https://kissanadu.com/wp-content/uploads/2022/08/Nothing-Phone-1-review-12-1024x682.webp)
PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
価格 |
8GB+128GB 79,800円 12GB+256GB 99,800円 12GB+512GB 109,800円 |
8GB+128GB 73,800円 8GB+256GB 79,800円 12GB+256GB 89,800円 |
Nothing Phone (2)の価格は8GB RAM+128GBモデルが79,800円、 12GB RAM+256GBモデルが99,800円、 12GB RAM+512GBモデルが109,800円となっています。
最安値の8GB RAM+128GBモデルは、 Phone (1)の同じ構成と比較して6,000円の値上げ。 12GB RAM+256GBモデルは10,000円の値上げとなりました。
Phone (2)は公式サイトから予約・購入ができます。 現時点で大手キャリアによる取扱の情報はありません。
Nothing Phone (2)とPhone (1)のデザインは似通っているものの、 Phone (2) は機能性により磨きがかかっているのが特徴です。 Glyph Interfaceの活用シーンが増えたほか、 プロセッサーやバッテリー性能の進化も嬉しいポイント。
そうは言っても最大で10,000円の価格差があるため、 スペックにこだわりがないのであれば、 手頃な価格で入手できるPhone (1)をおすすめします。
なお、 Phone (2)・Phone (1)ともにFeliCa非対応なので、 おサイフケータイを利用する人には注意が必要です。
Nothing Phone (2) と Nothing Phone (1) の比較表
Nothing Phone (2) | Nothing Phone (1) | |
---|---|---|
モデル | ![]() |
![]() |
カラー |
・ ホワイト ・ ダークグレー |
・ ホワイト ・ ダークグレー |
発売日 | 2023年7月 | 2022年8月 |
画面サイズ | 6.7インチ | 6.55インチ |
ディスプレイ | 有機EL LTPO | 有機EL |
リフレッシュレート | 1〜120Hz | 60〜120Hz |
解像度 | フルHD+ 2412×1080ドット |
フルHD+ 2400×1080ドット |
SoC | Snapdragon 8+ Gen1 | Snapdragon 778G+ |
RAM | 8GB/12GB | 8GB/12GB |
容量 | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB |
リアカメラ (広角) |
広角 ・ SONY IMX890 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 ƒ/1.88 ・ センサーサイズ 1/1.56インチ 超広角 ・ Samsung JN1 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 f/2.2 ・ センサーサイズ 1/2.76インチ |
広角 ・ SONY IMX766 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 ƒ/1.88 ・ センサーサイズ 1/1.56インチ 超広角 ・ Samsung JN1 ・ 5000万画素 ・ 絞り値 f/2.2 ・ センサーサイズ 1/2.76インチ |
フロントカメラ | ・ SONY IMX615 ・ 3200万画素 ・ 絞り値 f/2.45 ・ センサーサイズ 1/2.74インチ |
・ SONY IMX471 ・ 1600万画素 ・ 絞り値 f/2.45 ・ センサーサイズ 1/3.1インチ |
バッテリー | 4,700mAh | 4,500mAh |
インターフェース | ・ USB Type-C | ・ USB Type-C |
充電 | ・ 急速充電(45W) ・ ワイヤレス充電(15W) ・ リバースチャージ(5W) |
・ 急速充電(33W) ・ ワイヤレス充電(15W) ・ リバースチャージ(5W) |
センサー | ・ 画面内指紋認証 ・ 顔認証 |
・ 画面内指紋認証 ・ 顔認証 |
ネットワーク | ・ 5G (Sub6) ・ Wi-Fi 6 ・ Bluetooth 5.3 |
・ 5G (Sub6) ・ Wi-Fi 6 ・ Bluetooth 5.2 |
備考 | ・ 防塵防水 IP54 | ・ 防塵防水 IP53 |
サイズ | 162.1×76.4×8.6 mm | 159.2×75.8×8 mm |
重量 | 201.2g | 193.5g |
SOURCE