ChatGPTとは
ChatGPTは、 米・OpenAIが2022年11月に公開したAIチャットボット、 およびサービスの名称です。 グーグルが2017年に公開したTransformerをベースに、 OpenAIが開発した文章生成モデル 「GPT(Generative Pre-trained Transformer)」 を用いています。
大量のテキストデータを学習することで言語のパターンや文脈を理解し、 人間のように自然な文章を生成できるのがGPTの特徴。
ChatGPTはGPTモデルを対話型の環境に特化させたサービスであり、 カスタマーサービスのチャットボットなど、 ユーザーとの会話を通して自然な文章を生成できるツールとして活用されています。
広告/Advertisement
ChatGPTプラグインの概要
OpenAIは2023年5月12日、 ChatGPT Plusユーザーに向けたプラグイン機能のベータ版をリリースしました。
あくまでも試験的な機能実装とされているものの、 これまでのChatGPTでは利用できなかった機能を使えることから、 さまざまな業界や業種などや方面での活用が期待されているのです。 2023年5月28日時点で158種類ものプラグインがリリースされており、 今後もその数は増え続けていくことが予想されています。
ChatGPTを活用して作業効率を大幅に改善したいとお考えの方は活用必須の機能といえるでしょう。
ChatGPT
OpenAI無料posted withアプリーチ
ChatGPTプラグインを使うまでの手順
ChatGPTのプラグインを活用するためには、 ChatGPT Plusのユーザーの登録が必須です。 登録が完了したら、 次の手順で導入していきましょう。
④ プラグインを選択して Installをクリック
インストールできるChatGPTプラグインの数に上限はありませんが、 一度に有効化できるのは3つまでとなっています(執筆時点)。 プラグインの数が増えるとシステムの処理能力やレスポンスのスピードに影響を与える可能性があるため、 注意が必要です。
広告/Advertisement
ChatGPTプラグインでできること
ChatGPTはこれまでにない革新的なサービスではあるものの、 情報が古いなどいくつかの課題が残されています。 しかしプラグインを活用することで、 それらの課題を解決できると考えられています。
ChatGPTプラグインでできる4つのことについて詳しくみていきましょう。
リアルタイム情報を取得できる
現在のChatGPTは2021年9月までのデータで構築されているため、 それ以降のデータを参照できないのが大きな課題とされていました。
しかし、 プラグイン機能でユーザーが特定の情報をリクエストすることで、 関連する最新情報を検索できるのです。 たとえば天気情報やニュース、 株価などのリアルタイム情報を参照できます。
旅行やレストランの予約・買い物ができる
ChatGPTは、 テキストの入力と出力しか対応していませんでした。 ところが、 プラグイン機能を活用することで航空券、 旅行やレストランを予約できます。 ユーザーが目的地や予算・希望条件を提供すると、 ChatGPTは適切なオプションを提案し、 予約や購入手続きをサポートしてくれるのです。
そのほかにもオンラインショッピングや食事のオーダーなど、 さまざまなアクションにも対応しています。
情報を視覚化できる
ChatGPTではテキストの出力のみに対応していましたが、 プラグインを利用することでデータや情報を視覚的に表示できるようになりました。
たとえばグラフや表、 チャート、 地図などの手法で、 ユーザーにわかりやすく情報を提供します。 データ分析結果のグラフ表示や地域ごとの統計情報の地図表示など、 さまざまな活用方法が期待できるでしょう。
ソースコードを実行できる
従来のChatGPTでもソースコードの出力に対応していましたが、 プラグインを活用すれば、 実際にChatGPT内でソースを実行できるようになりました。
これまでのように、 ソースをコピーして貼り付けるといった手間が省けて、 作業効率が格段にアップするでしょう。
ユーザーが特定のプログラムコードを提供すると、 ChatGPTは実行結果や関連情報を返します。 これにより、 プログラミング学習や開発作業などで活用場面が増えることでしょう。
ChatGPTの便利なプラグイン4選
2023年5月29日現在、 155もののChatGPTのプラグインがリリースされています。 そのなかでも特におすすめのプラグインを厳選してご紹介しましょう。
WebPilot|リアルタイム検索で最新情報をGET
WebPilotは、 Web上の情報を取得するためのツールです。 これにより、 最新のニュース記事やブログ投稿など、 ウェブ上の最新情報を取得できます。
WebPilotを活用することで、 特定のURLから内容を取得したり、 YouTubeの動画の情報を取得し、 動画の内容を瞬時に要約できたりと、 情報取得を効率化するために大きく貢献してくれるプラグインといえるでしょう。
Webページはもちろんのこと、 PDFデータやドキュメントドキュメントや動画など、 アクセスできるURLであれば対応可能です。
Show Me|ChatGPTで図表を出力
Show Meは、 ChatGPT上で図表を描いてくれるプラグインです。 文章で指示をするだけで、 アルゴリズムの図解や手順の説明をはじめ、 家系図の作成などさまざまなフローチャートや解説図を作成してくれるため、 資料などを作成する際に重宝するでしょう。
さらにWebpilotと組み合わせて使うことで、 ウェブ上の情報やコードを読み込んで図に落とし込むこともできます。 複雑なコードを視覚化して理解したり、 実際のコーディングに応用するなど、 様々な使い方ができそうです。
SEO.app|ウェブ集客の心強い味方
SEO.appは、 検索エンジン最適化に特化したプラグインです。 このプラグインを活用することで、 SEOスコアをAIが自動的に計算してくれ、 なおかつよりSEO効果を高めるための改善策を提案してくれます。
キーワードリサーチをはじめ、 リンク管理やメタデータ管理など、 SEOに関連する多くのタスクを自動化してくれるのが特徴です。 SEOの専門知識を持たないユーザーであっても、 Webサイトの検索エンジンランクを高める効果が期待できるでしょう。
食べログ|おすすめのお店をピックアップ
食べログ掲載店舗の空席情報をChatGPTに連携できるプラグイン。 ChatGPTからおすすめの飲食店を検索したり、 ネット予約の空席がある店舗を探せるようになります。 ChatGPTの検索結果から食べログに移動すれば、 ネット予約も簡単にできます。
希望のエリアや料理ジャンル、 予約日時や人数などを指定すると、 希望条件から予約可能なお店を選別し、 最大5件まで表示する仕組み。
「明日の19時に4人で入れる渋谷の焼肉屋さんを教えてください」 とChatGPTに入力すると、 店舗情報と画像を一覧で表示してくれます。
広告/Advertisement
プラグイン導入でChatGPTをさらに活用
ChatGPTのプラグインは、 ビジネスや日常生活に革新的な影響をもたらす可能性があります。 プラグインを導入することで、 情報収集をはじめ、 資料作成、 顧客サポートなど、 多岐にわたる業務を自動化し、 作業効率や生産性を高めることにつながるでしょう。 プラグイン機能は、 これからもさらなる進化が期待されており、 今後の動向に注目していきたいですね。
ChatGPTの使い方は非常にシンプルですが、 納得のいく回答を得るためには質問力が必要不可欠です。 AIとのコミュニケーション能力を磨き、 上手くChatGPTを活用していきましょう。
SOURCE