「価格.com」や「食べログ」を運営するカカクコムは、2023年5月6日からChatGPT向けプラグインの提供を開始しました。
ChatGPTのプラグイン機能は現在、ウェイティングリストに登録したユーザーのみ利用可能。既存のプラグインについては、有料プランの「ChatGPT Plus」加入者から順次使えるようになる見通しです。
予約可能な店舗を教えてくれる
食べログは2005年3月に開設されたレストラン検索・予約サイト。ジャンルや予算といった検索条件で自分に合ったお店を探せるのが特徴で、若者世代を中心に定評を得ています。
2023年5月現在、掲載レストラン数は約84万件、口コミ投稿数は約5,260万件。月間利用者数は9,487万人にのぼります。
IMAGE BY KAKAKU.COM
そんな「食べログ」が今回提供を開始したのは、OpenAIの提供するAIチャットサービス「ChatGPT」で利用できる拡張機能(プラグイン)です。
食べログ掲載店舗の空席情報を連携することで、ChatGPTからおすすめの飲食店を検索したり、ネット予約の空席がある店舗を探せるようになります。 ChatGPTの検索結果から食べログに移動すれば、ネット予約も簡単にできます。
実際の使用イメージ
ユーザーは検索時に、希望のエリアや料理ジャンル、予約日時や人数などを指定することができます。ChatGPTは、希望条件から予約可能なお店を選別し、最大5件まで表示します。
各店舗についてChatGPTが提供できるのは、下記の情報です。
- 店舗名
- 食べログの点数
- エリア
- ジャンル
- 予約ページへのリンク
- 店舗画像
プラグインの利用イメージ。 IMAGE BY KAKAKU.COM
こちらは、「明日の19時に4人で入れる渋谷の焼肉屋さんを教えてください」とChatGPTに入力した例。店舗情報と画像が一覧で表示されており、シンプルで見やすい仕様です。
ただし、各店舗のピックアップ基準や優先順位については不明。一度に表示できる店舗数が5つに制限されているのも気になります。
とはいえ、文章で直感的にお店を探せるというのはこれまでにない体験。カカクコムは、食べログにおけるChatGPT向けプラグインの提供をはじめ、店内モバイルオーダーサービス「食べログオーダー」による飲食店向け総合DXサービスの拡大など先端技術の活用を進めるとしています。
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