コロナ禍で音楽に触れる時間が増えたのをきっかけに、 音環境のグレードアップに関心を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。 そこで最初の一歩におすすめしたいのが、 完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
ワイヤレスイヤホンの魅力を挙げるなら、 ケーブルレスで機動性に優れていること、 そして場面を問わず気軽に音楽を楽しめる点でしょう。 最近のモデルは音のカットや遅延もほとんど無いので、 オンラインでの会話やミーティングにも問題なく使うことができます。
ではどのモデルを選ぶのが正解なのか——悩んでいるあなたに、 いま手に入る理想的なワイヤレスイヤホンを5つ厳選してご紹介します。
iPhoneユーザーの必携 : Apple 「AirPods Pro」
発売から2年経った今でも、 ワイヤレスイヤホンの最高峰に君臨し続けるのがアップルの 「AirPods Pro」 。 業界トップの遮音性を誇るノイズキャンセリングは圧巻で、 それでいて長時間付けても不快に感じにくい設計は文句の付けようがありません。
特にアップル製デバイスのユーザーにとってAirPods系統を使うメリットは大きく、 デバイス間のペアリング変更や新規ペアリングが簡単にできるのは同じエコシステムだからこその強みといえます。
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1万円で手に入る優等生 : Soundcore 「Liberty Air 2 Pro」
Ankerのオーディオブランド 「Soundcore」 が手がける 「Soundcore Liberty Air 2 Pro」 は、 1万円台前半ながらアクティブノイズキャンセリング(ANC)、 外音取り込みモード、 無線充電など死角のない一台に仕上がっています。
タップ操作で音量やモードの調整ができたり、 アプリから音の最適化やイコライザー調整も可能。 テックメーカーが手がけるイヤホンならではの、 利便性に特化した機能が魅力です。
コスパ抜群、 Androidとの連携も○ : Samsung 「Galaxy Buds2」
サムスンの 「Galaxy Bud2」 は優れた音質と必要十分なノイズキャンセリング機能を備えながら、 「AirPods」 より安く手に入るライバルです。 専用アプリからは自分好みにサウンドをカスタムできるほか、 イコライザーやタッチコントロールなどあらゆる機能をコントロールできます。
また、 ノイキャン搭載のイヤホンとしては極めて軽く(片方5g)、 サイズも小ぶりなので耳にフィットしやすいのが特徴。 特にAndroid端末との連携を意識したつくりで、 音質に加えて使いやすさを重視する人におすすめできます。 さらに上質な音を求めるなら、 上位機種の 「Galaxy Buds Pro」 も選択肢に入るでしょう。
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静を追求したイヤホン : Sony 「WF-1000XM4」
ソニーの最新ワイヤレスイヤホン 「WF-1000XM4」 は、 イヤホンに3万円を払っても良いと思えるだけの優れた性能を持ち合わせています。
音質は言うまでもないのですが、 特筆すべきは怖いくらいに騒音をカットするノイズキャンセリング機能。 人の声から空調、 電子音まで、 ありとあらゆる騒音をカットしてくれるのは驚きです。 そしてどのメーカーよりも細かく忠実に、 自分だけの音をカスタマイズできるようになっています。
ただ、 大きめの本体やノイズキャンセリングの独特な風合いは人を選ぶところがあって、 ソニー製品に共通のリスクを例にもれず背負っていると言えます。 それでも、 業界トップクラスのバッテリー性能(8時間)を含め、 総合的に弱点のないイヤホンなのは確かです。
音質重視の現実解 : Technics 「EAH-AZ60」
ワイヤレスイヤホン、 あえて一台を選ぶなら音質にはとことんこだわりたい——そんな人にすすめるイヤホンこそTechnics(テクニクス)の 「EAH-AZ60」 です。
オーディオマニアには名の知れた高級オーディオブランドですが、 完全ワイヤレスイヤホンへの参入はごく最近のこと。 テクニクスのイヤホンが素晴らしいのは、 仕組みを知らずとも一度聞けば 「良い音」 と感じられるサウンドで、 奥行きが生み出す臨場感と間を抜けるボーカルの心地よさは聞き手にまったく新しい音楽体験を味わせてくれます。
さらに、 パソコンとスマートフォンの接続を自動的に切り替える 「マルチポイント」 機能や、 今回紹介したイヤホンのなかでは間違いなく最高のタッチ操作、 強力なノイズキャンセリングなど、 2021年モデルは機能面も大きく進化しました。