ASUSのゲーミングブランド 「ROG」 は5月29日、 ポータブルゲーミングPC 「ROG Ally」 を正式発表しました。
Windows 11 Homeを搭載することで、 SteamをはじめとするPCゲームはもちろん、 モバイル(Android)ゲームからクラウドゲームまで一台で幅広く遊べるのが特長です。
大画面のテレビやモニターに接続して据え置き機のような使い方も可能。 別売りの外付けGPU 「ROG XG Mobile」 と組み合わせれば、 ゲーミングデスクトップに匹敵する性能を手に入れることができます。
Review | ASUS ROG Ally | |
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型番 | RC71L-Z1E512 | RC71L-Z1512 |
本体カラー | ホワイト | |
プロセッサ | AMD Ryzen Z1 Extreme 3.3GHz/5.1GHz |
AMD Ryzen Z1 3.2GHz/4.9GHz |
メインメモリ | LPDDR5-6400 16GB/16GB |
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SSD | 512GB (PCI Express 4.0 x4接続) | |
GPU | AMD Radeon グラフィックス (最大8.6TFlops FP32) | AMD Radeon グラフィックス (最大2.8TFlops FP32) |
表示機能 | ・ 7.0型ワイドTFTカラー液晶 ・ グレア液晶 ・ タッチパネル ・ 1,920×1,080ドット (120Hz) |
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インターフェース | ・ USB3.2 (Type-C/Gen2) ×1 ・ microSDカードスロット ・ オーディオジャック ・ ROG XG Mobileインターフェース |
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通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) | |
消費電力 | 最大約65W | |
駆動時間 | 約10.2時間 | |
OS | Windows 11 Home 64bit | |
サイズ | 幅280.0mm×奥行き111.38mm×高さ21.22~32.43mm | |
質量 | 約608g | |
価格(税込) | 109,800円〜 | 89,800円〜 |
ROG Allyはスペックの違いで2モデル展開となっており、 「AMD Ryzen Z1 Extreme」 プロセッサーを搭載する上位モデルは2023年6月2日から予約販売を開始(発売は6月14日から)、 「AMD Ryzen Z1」 プロセッサーを搭載するベースモデルは2023年夏頃の発売予定となっています。
ROG Allyを購入するなら、 30日間の返品保証が付いてくる公式ストアでの購入がおすすめです。
Windows 搭載のポータブルPC
ROG Ally(アールオージー エイライ)は、 ASUSのゲーミングブランド 「ROG(Republic of Gamers)」 のポータブルゲーミングPC。 WIndows 11 OSを搭載することで、 Steamプラットフォームに加えて、 モバイルゲーム、 クラウドゲームなどあらゆるタイトルをプレイできます。
本製品のキャッチコピーでもある 「#playALLYourgames(すべてのゲームを手のひらに)」 を体現するスペックで、 あらゆるゲームを1台でプレイしたいユーザーはもちろん、 PCゲーム初挑戦のライトゲーマーにも強くおすすめできる一台です。
実機でまず目に飛び込んでくるのは、 ゲーミングデバイスらしからぬホワイトカラーの爽やかな筐体。 ボタンやスティックの黒をアクセントと捉えれば、 どこかスタイリッシュで上質な美しさすらあります。
ROGシリーズの代名詞とも言えるLEDライティング機能は、 左右のスティック部分にさりげなく搭載されています。 発光パターンや色は自分好みにカスタマイズ可能です。
背面には排気口を兼ねたROGのロゴが。 中央のスリットは特殊な反射加工で、 ライティングではございません。
重量は608g。 同形のモバイルゲーム機に比べるとやや重めですが、 実際に使ってみると手持ちでも2〜3時間は問題なくプレイできる印象です。 電源ボタンはWindows指紋認証対応で、 スムーズにロック解除ができます。
コントローラー部分は、 持ちやすさを考慮して曲面形状になっています。 ボタン類が上側にまとめられており、 スペースに余裕を持ってしっかりと把持できるのが特長。 手持ち部分の裏面には滑り止めのテクスチャーが施されているほか、 左右に一つずつトリガーボタンが設けられています。
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7型のタッチディスプレイ
ROG Allyのディスプレイは7インチのタッチ液晶で、 解像度はフルHD(1980×1080)。 リフレッシュレートは最大120Hzで、 FPSなど動きの速いゲームにも対応します。
最大輝度は500ニト。 実際に使ってみると明るい場所でも画面の視認性がしっかりと保たれており、 非常に好印象です。
ディスプレイには耐衝撃性・耐擦傷性の高い 「Corning Gorilla Glass Victus」 、 コーティングには反射防止に優れた 「Corning Gorilla Glass DXC」 を採用し、 タフな仕上がりになっています。
とはいえ、 ディスプレイはゲーム体験の肝となる部分ですので、 フィルム等で確実に保護しておきたいところ。
また、 別売のACアダプター 「ROG Gaming Charger Dock」 を使用すれば、 HDMIケーブルを介してテレビやモニターへの外部出力もできます。
ゲーム体験に欠かせないサポート機能
ROG Allyにプリインストールされている独自ソフト 「コマンドセンター」 は、 ゲーム中にさまざまな機能を実行できる便利なダッシュボード。 ディスプレイ横の物理ボタンを押すことで簡単に呼び出せます。
コマンドセンターでは、 ゲームのフレームレートを表示・変更したり、 CPUの使用率を表示できるほか、 ゲーム画面のキャプチャやソフトウェアキーボードの表示、 解像度の変更、 マイクのON/OFFを切り替えたりといった操作が可能です。
ROG Phone シリーズに実装されている設定機能 「Game Genie(ゲームジニー)」 とよく似ています。
システムソフト 「ARMOURY CRATE」 からは、 インストール済タイトルの管理やコマンドセンターのカスタマイズが可能です。
タイトル毎にキーマッピングと各ボタンの割り当てを細かく設定できるほか、 あらかじめ用意されたテンプレートを適用することもできます。 スティックのデッドゾーンや閾値範囲、 振動強度の設定も可能で、 最適なゲーム環境が構築できます。
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迫力抜群のステレオスピーカー
ROG Allyのハードとしての魅力は、 スピーカーにも現れています。 本体左右のステレオスピーカーは非常にクリアな音で、 スマートアンプの効果なのか、 筐体以上の迫力と音量が楽しめます。
スピーカーは Dolby Atmos 対応で、 立体感と臨場感あふれるバーチャルサラウンドが特長。 オーディオジャックでの音声出力は Hi-Res にも対応しており、 音質への強い要求にもしっかり応えてくれます。
軽〜中量級ゲームがサクサク動く
CPUについては、 ベースモデルが 「AMD Ryzen Z1」 プロセッサ、 上位モデルが 「AMD Ryzen Z1 Extreme」 プロセッサを採用。
「Ryzen Z1 Extreme」 は4nmプロセスの8コア16スレッドで、 Zen 4アーキテクチャ、 RDNA 3グラフィックを採用。 最大8.6Tflopsを記録し、 ライバルのコンソール機と優位に戦えるグラフィック性能を備えています。
また、 ASUSの外付けGPUボックス 「ROG XG Mobile」 にも対応。 NVIDIA GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載し、 組み合わせて使うことでパフォーマンスを高めることができます。
今回使用したのは、 「AMD Ryzen Z1 Extreme Prosessor」 を搭載した上位モデルです。 総合的なパフォーマンスを測る 『PC Mark 10』 のスコアは3619と、 モバイルゲーム機としては圧倒的な性能を備えています。
- AMD Ryzen Z1 Extreme プロセッサ
- RAM : 16GB
長時間のゲームで重要になってくるのが排熱性能。 デュアルファンを搭載するROG Allyは手に触れる部分を集中的に冷やすことで、 プレイ中の不快感を最小限に抑えてくれます。
さらに毛細管力を利用して角度に依らない熱移動を実現するアンチグラビティヒートパイプや、 放熱部の高効率フィンにより、 冷却能力を保ちながら騒音を抑えることに成功。 サイレントモードの使用で最大20dB、 性能を引き出すTurboモード時でも最大30dBに抑えられています。
ROG Allyの最大熱設計電力(Max TDP)は30Wとパワフルな仕様。 各種ベンチマークの結果は、 軽量級ゲームの 『ドラゴンクエスト X』 が最高画質で5073(快適)、 中量級の 『FINAL FANTASY XIV』 は高品質で6767(やや快適)、 重量級の 『FINAL FANTASY XIV』 は高品質で3433(普通)となり、 ビジネスラップトップを上回る性能の高さが伺えます。
● ドラゴンクエストX (軽量級ゲーム) | |
設定 | 最高画質、 1,920×1,080 |
スコア | 5073 (快適) |
● FINAL FANTASY XIV (中量級ゲーム) | |
設定 | 高品質、 1,920×1,080 |
スコア | 6767 (やや快適) |
● FINAL FANTASY XV (重量級ゲーム) | |
設定 | 高品質、 1,920×1,080 |
スコア | 3433 (普通) |
実測値 (パフォーマンス設定 : オペレーティングモード、 リフレッシュレート : 60Hz)。 環境やパフォーマンスで値は変動する
バッテリー持続時間は、 重量級ゲームで最大約2時間、 クラウドゲーム、 動画再生は公称約6.8時間となっています。 USB PD規格の最大65W入力に対応し、 約30分で50%の急速充電が可能です。
ただし実際にプレイしてみると、 バッテリーの減りは早い印象です。 『原神』 をリフレッシュレート60Hz、 デフォルトの中設定で遊んでみたところ、 早々にファンが回り出し、 1時間半程度でバッテリーが切れてしまいました。 ゲーム側で画質調整をするか、 本体の冷却設定を変更するなど、 何かしらの工夫が求められます。
動作自体は非常に滑らかで、 約2時間のプレイで画面がカクつくことは一度もありませんでした。 『Forza Horizon 4』 のような中量級のゲームでは時々動作が重くなるものの、 パフォーマンス特化の 「Turboモード」 なら通常設定でもおおむね快適にプレイできます。
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充実の関連アクセサリ
ROG Allyは関連アクセサリーが充実しており、 こちらも目が離せません。 「ROG Gaming Charger Dock」 は給電用のUSB Type-CポートとHDMIポートを搭載しており、 ROG Allyに給電しながらモニターへの画面出力が可能。 USB Type-Aポートを介してキーボードやマウスを接続することもできます。
「ROG Ally Travel Case」 は持ち運びに適したソフトケースで、 microSDカードの収納スペースも備えています。 ケースを開いて固定すると、 ROG Ally専用のスタンドとしても使える設計。 動画を見たいときや、 Bluetooth接続のコントローラーで遊ぶ際に重宝します。
「ROG Gaming Charger Dock」 。 IMAGE BY ASUS
Xboxコントローラーデザインに準拠した 「ROG Raikiri」 はROG Allyのデザインと親和性が高く、 本体を据え置きで使う場合に大活躍。 周辺機器を組み合わせることで、 ROG Allyの使い勝手はさらに向上するでしょう。
「ROG Raikiri」 。 IMAGE BY ASUS
価格はベースモデルが89,800円、 上位モデルが109,800円(税込)。 予約開始はベースモデルが2023年夏頃、 上位モデルが6月2日となっています。
ROG Allyは公式ストアから購入可能。 30日間の返品保証に加えて、 Xbox Games Passのタイトルを無料でプレイできる 「Xbox Games Pass Ultimate」 の3ヶ月間利用権も付属します。
SOURCE
突然失礼致します。
rog allyでドラゴン10を始めたのですが、ゲームは開始出来るのですが、ボタンやジョイスティックが全く反応しません。
もし宜しければ、ドラクエ10用のコンフィグ設定内容を教えて頂けましたら幸いです。
失礼致しました。
本機でテストしたのは『ドラゴンクエストX』のベンチマークソフトのみであり、コンフィグ設定については把握致しかねます点、ご理解いただけますと幸いです。