高い処理性能を備えながらも、コンパクトなサイズ感に定評のあるiPad mini。その使用感はタブレットでありながらスマートフォンに近く、取り回しの良さは他のiPadにはない大きな魅力の一つです。
そんなiPad miniに足りないものといえば…そう、「MagSafe」です。MagSafeといえば、iPhoneを無線充電できるシステムのこと。iPad miniがワイヤレスで手軽に充電できたら、きっと便利ですよね。
PITAKAの「MagEZ Case Pro」と「MagEZ Charging Stand」を使えば、この願いを叶えられるかもしれません。
PITAKA MagEZ Case Pro|iPad mini 6用ケース

PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
サイズ | 約202×140×11mm |
重量 | 約95g (ペンクリップ4g) |
カラー | ブラック |
備考 | ペングリップ、専用チャージャー(最大20W)付属 |
「MagEZ Case Pro」はマグネットで着脱できる独自規格の充電コネクタ「MagEZ」を採用したタブレットケースです。PITAKA製品に特徴的な柄は、軽量ながら強度に優れたアラミド線維によるもの。触り心地も滑らかで、使用感は非常に優れています。

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ケースの内部には給電用のUSB-C端子(オス)が付いており、iPad mini本体の端子に接続するかたちで使用します。Apple Pencilのホルダーは着脱可能で、ケース内部に引っ掛けて取り付けます。

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ケースは約3mm厚で、取り付けるとややベゼルが太くなったような印象です。ペンシルが収まる部分は溝状になっていて、ケースの上からでもきちんと充電できるのが嬉しいポイント。
ホルダーはペンシルを挟み込んで固定するシンプルなつくりですが、ペンシルの落下を防ぐという意味で十分に機能します。ただ、使用中はぷらーんとしてしまうので、見た目としてのだらしなさはありますね。あくまでアタッチメントなので、無理に付けることはありません。
専用コネクタで「MagSafe」を再現

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MagEZ Case Proには、独自規格の「MagEZ」を採用した充電器が同梱されています。パッド型の充電コネクタをマグネットでくっつけるだけで、簡単に充電することができます。
MagEZはバツ印のコネクタ形状を採用しており、90度ごとに好きな角度で接続できるのが特徴。これにより、上下左右好きな方向にケーブルを出すことができます。

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ただし、このケースによってほかの給電方法が断たれてしまうのは考えもの。というのも、ケース本体にはMagEZ以外の給電コネクタがないのです。
iPad本体のUSB-C端子を利用して給電するので、ケース装着時はUSB-C経由の外部アクセサリが使えません。出力自体は20W前後で安定していて給電効率も良いのですが、外出先に専用のチャージャーを持っていくのはかえって不便な気がします。
PITAKA MagEZ Charging Stand | 充電スタンド

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サイズ | 約240×120×130mm |
重量 | 約663g |
カラー | ブラック |
備考 | C to Cケーブル付属 ベース部分がワイヤレス充電に対応(15W) |
このケースの強みを存分に引き出すには、同規格を備えた周辺機器が欠かせません。「MagEZ Charging Stand」は、MagEZコネクタを採用した充電スタンドです。スタンド底に電源を供給することで、iPad mini 6をケーブルレスで充電することができます。
接続面にコネクタが搭載されており、ケースを付けた状態のiPadなら簡単に着脱可能。この仕様だけで、充電のハードルがぐっと下がります。
フローティングデザインを採用しており、外観は非常にスマート。iPadを付けたまま逆さにしても落ちないくらいには、強力な磁力を備えています。

向きは360度自由自在に回転できる。 PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
iPadを付けた状態で360度回転できる仕様に加えて、上方向32.5度・下方向5度のチルト機能も特長です。さらにスタンドの土台部分はQiワイヤレス充電器を兼ねているので、iPhoneやAirPodsを同時に充電することができます。

土台部分はQiワイヤレス充電器を兼ねている。 PHOTOGRAPH BY KUJO HARU
ディスプレイ用途に活躍
MagEZ Case ProとCharging Standを併用すれば、iPad miniでも「MagSafe」を実用的に再現することができます。ただしiPad本体のType-C端子を犠牲にしてしまうので、外出時は専用のチャージャーを持ち運ぶか、充電のたびケースを外すかしないといけません。
そうなると、持ち運びは考慮せずにモニターとして割り切ってしまう方が 良い気がします。たとえば自宅用のサブディスプレイとして、あるいはショップ展示やPOSレジのようなB to CでiPad miniを活用する時に役立つでしょう。

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少なくとも、iPad miniでレシピを見ながら料理するには最高の組み合わせですよ。本体が高い位置にあるので汚れにくいし、AirPods Proを充電しつつ安心して”ながら音楽”を楽しめます。こうも贅沢な使い方、万人には勧められませんが…。