Steam Deckを手がけるValveは、 有機ELディスプレイを採用した新型携帯ゲーム機 「Steam Deck OLED」 を発表しました。
有機ELディスプレイを採用し従来機より使用感が向上、 バッテリー駆動時間も大きく伸びています。 価格は84,800円(税込)からで、 11月17日の発売予定です。
有機ELディスプレイによる鮮やかな画質と改善されたバッテリー性能
Steam Deckは、 Steamのゲームをプレイすることができる携帯型端末。 今回新たに発売されるSteam Deck OLEDは、 既存の 「Steam Deck」 に有機ELディスプレイを採用した上位モデルとなります。
ディスプレイは従来のLCD液晶と比較して鮮やかな色調を提供し、 HDR表示にも対応。 画面サイズは7.4インチで、 解像度は1280×800、 リフレッシュレートは60Hzから90Hzへと向上しました。 ピーク輝度は400ニトから1,000ニトへと大幅に改善され、 明るい環境でも快適にゲームが楽しめます。
タッチスクリーンの応答性と忠実度も大幅に向上。 ポーリングレート※は180Hzにアップデートされ、 遅延と精度が改善されています。 ハプティックフィードバックの正確性も上がっており、 実際の触覚に近い感覚を再現することで没入感のあるゲーム体験が可能になりました。
※ デバイスからPCへの情報送信頻度
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内部構成と通信性能の改良も
Steam Deck OLEDの内蔵APUは7nmプロセスから6nmに微細化。 一方でファンの大型化により排熱性能は向上しています。 バッテリー容量は40Whrから50Whwへと大幅に増加したほか、 充電時間も短縮され、 20%から80%まで約45分で充電することができます。
メモリはLPDDR5-5500からLPDDR5-6400に強化され、 ストレージ容量は512GB/1TBモデルの2ラインナップを提供します。
通信面では、 Wi-FiとBluetoothモジュールを改良。 デバイスの上部に追加されたアンテナにより、 ドッキング時のBluetoothパフォーマンスが向上しました。
Wi-Fi 6Eを新たにサポートし、 対応ルーターとの接続時には従来の3倍の速度でダウンロードが可能に。 Bluetooth 5.3への対応に加えて、 AptX HDなど低レイテンシーコーデックのサポートも実現しています。
オーディオ面では低音のレスポンスが改善され、 よりフラットなサウンドプロファイルを実現しました。 オンボードマイクアレイと3.5mmヘッドフォンコネクターの同時使用もサポートされています。
コントローラーの使用感が向上
コントローラーはアナログスティックの素材と形状の調整により、 グリップ力と防塵性能が向上しています。
トラックパッドも再設計され、 正確性とエッジ検出の精度が向上。 充電用のケーブルは1.5mから2.5mに延長されたほか、 1TBモデルには限定ケースも付属します。
本体サイズは298×117×50mmで、 重量は約640g。 LCDモデルに比べて29g軽量化されました。 価格は512GBモデルが84,800円、 1TBモデルが99,800円(いずれも税込)。 2023年11月17日の発売予定となっています。
なお、 従来のLCDモデルは256GBモデルのみのラインナップで継続販売され、 価格も79,800円から59,800円(税込)に値下げされています。
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