スマホ用スタンドと言えば、バンカーリングや「ゼロシグマ」あたりが有名ですが、今話題になっているスマホ用スタンドに「MOFT X」というのがあることをご存知でしょうか。
タブレット版「MOFT X」についてはこちらの記事で詳しくレビューさせていただきました。
この記事では、スマホ版「MOFT X」を実際に使ってみた感想をレビューしていきます。タブレット版とは異なる特徴や、スマホならではのポイントも見つかったので、その辺りを中心に取りあげていきましょう。
構造的にはタブレット版に類似
「MOFT X」表面。
スマホ向けサイズの「MOFT X」は、大きさこそタブレット版とは異なりますが、構造的にはとてもよく似ています。
左2つがタブレット版「MOFT X」、右がスマホ版「MOFT X」。
「MOFT X」には複数の折り目がついており、これをガイドに本体を山折りすることで、スタンドとして使うことができます。
「MOFT X」裏面。
裏面には粘着シートがついており、公式によれば500回の貼り直しが可能ということなので、安心して取り付けることができます。
公式の対応サイズは 4.7 インチとなっていますが、それ以上大きいスマホでも、常識的な重量の範囲内であれば取り付けは可能だと思われます。実際、6インチ近くある iPhone Xに取り付けても、全く問題ありませんでした。
iPhone Xに「MOFT X」を取り付けた様子。
最新のiPhone 11やiPhone 11 Proでも、カメラに干渉することなく取り付けることができます。
縦60度、横40度でスマホを立てられる
動画視聴などの際はスマホを横向きにして立てるのがおすすめ。
タブレット版「MOFT X」と同じように、縦・横どちらでも立てて使うことができます。スマホを横向きにして立てた時は、地面からおよそ40度の角度になります。細かい角度調節はできませんが、YoutubeやNetflixなどで動画を観る際に最もみやすい角度だと思います。
縦置きスタイルはブラウジングやマルチタスクに最適。
スマホを縦向きにして立てた時は、地面からおよそ60度の角度になります。僕がスマホを縦置きで使いたいと思うのは、Youtubeでミュージックビデオを開きながらコメント欄で歌詞を表示する時ですね。あとはライブ配信で動画を上に、チャットを下側に表示したい時とか。通常のブラウジングでも縦スタイルは横持ちより読みやすくて便利です。
構造を生かした特長
カード入れとして使える
スマホ用「MOFT X」にはスキミング防止用のカード入れがついている。
タブレット版にはない、スマホ用「MOFT X」固有の特長としては、本体の下にスキミング防止用のカード入れがついていることです。クレジットカードや交通系ICカードなどをここに入れてスマホと一緒に持ち運ぶことができます。一般的な厚みのカードなら、1枚か2枚まで入れることができる広さになっています。
バンカーリングの代替になる
「MOFT X」を山折りにした状態で、手を差し込んで使うことができる。
山折りにした状態の「MOFT X」を取手として利用すれば、バンカーリング的な使い方もできます。これが案外安定しているので、特に大型サイズのスマホを使用している人にとってはメリットになりそうなポイントです。
磁石ホルダーで、どんな所にもくっつく!
「MOFT X」にはマグネットが内蔵されているので、付属の磁石シートを使えば好きな所にiPhone をくっつけたり、車載ホルダーとして利用することもできちゃいます。
付属の磁石シート。裏面は両面テープになっている。
付属の磁石シートは裏面が両面テープになっているので、好きなところに貼り付けて使用することができます。このように、構造を生かした独自の使い方も「MOFT X」の特筆すべき点と言えるでしょう。
スマホならではの短所も
タブレット版の「MOFT X」にはない、スマホ用「MOFT X」だからこそ感じる「至らない点」もいくつかあります。
無視できない存在感
一つは、タブレット版に比べて、サイズ的な優位性に劣るという点。すなわち、タブレット版では目立たなかった「MOFT X」の存在感が、比較的サイズの小さいスマホでは相対的に目立ってしまうのです。
「MOFT X」をつけるとiPhone全体が「ゴツく」見える
スマホ用「MOFT X」の厚みは4.7mmですから、元々が薄くてコンパクトなスマホに取り付けると、見た目・使い勝手共に無視できない存在感になります。俗に言えば「ゴツい」という印象を受けるわけです。
「MOFT X」によってiPhoneに付加される機能性のトレードオフとしては致し方ない面もありますが、やはりiPhoneよりも「MOFT X」の主張が強く、iPhone本来のデザインを損なうような状態は改善されるべきではないでしょうか。
ワイヤレス充電ができない
「MOFT X」をつけた状態ではマグネットの弊害によりワイヤレス充電ができない。
こちらはもっと致命的。「MOFT X」をつけた状態だと、内蔵されているマグネットが障害となって、iPhoneのワイヤレス充電ができなくなってしまいます。どうしてもQi充電がしたいなら、その度に「MOFT X」を取り外さなければなりませんが、現実的とは言えません。
「MOFT X」をiPhoneに取り付けて使う場合は、「ケーブル経由でしか充電しない」という割り切った使い方を強いられることになるのです。この問題については、ワイヤレス充電に対応可能な「MOFT X」が社内開発中とのことなので、こちらを期待したいところ。
スマホ用「MOFT X」のレビュー総括
以上、「MOFT X」のスマホ版について簡単なレビューでした。プロダクトの特長を以下にまとめてみました。
- とても軽量(29g)でスマホを無駄に重くしない
- 縦置き・横置き、両方ともできる
- バンカーリングの代替として使える
- 磁石ホルダーを使ってスマホを好きなところに固定できる
- 本体内にカードを収納できる
- 厚みがあるので全体的に「ゴツさ」が増す
- ワイヤレス充電ができない
MOFT X Phone。
「MOFT X」はクラウドファンディングサイト「Makuake」にて支援募集中です。既に10,000人以上に支援されている人気プロダクト。残り日数も僅かになっていますので、気になる方は支援してみてはいかがでしょうか。販売予定価格よりもお手頃な価格で「MOFT X」が手に入るチャンスですよ。