本記事では ASUS から発売された、 ノートパソコンなのに画面が2つ使える 「Zenbook DUO UX8406MA」 をレビューします。
このノートパソコンは、 通常の画面に加えてキーボードを取り外したらもう 1つ画面があるという特徴があります。
この画面はScreenPad Plusと呼ばれ、 第2のディスプレイとして画面を表示できるだけでなくメイン画面と同じくタッチ操作も可能となっています。
ScreenPad Plusの使い方はさまざま。
例えば動画編集やイラスト制作などのクリエイティブな作業をするときには、 ツールバーやパレットを下の画面に移動させてメイン画面を広く使うことができます。
Microsoft Office 製品を利用したり学習用途で作業をするときなどには、 メモやカレンダー・計算機などのアプリを下の画面に表示させて効率的に作業することができます。
さらにゲームや動画鑑賞などの娯楽を楽しむときには、 下の画面にチャットやSNSなどのアプリを開いて、 コミュニケーションを取りながら楽しむことができるという画期的なノートパソコンです。
以下ではそんな使い勝手が良く効率化も検討できる ASUS Zenbook DUO UX8406MA をもう少し詳しく紹介していきます。
製品概要、 仕様・スペック
Zenbook DUO UX8406MA は ASUS から 2024年3月13日に発売されたラップトップパソコンです。
主な特徴は冒頭に書いた通り、 キーボードの下に画面がもう 1つあり、 キーボードを外すと 2画面利用ができてしまう ScreenPad Plus を搭載したノートパソコンというところ。
さらにこのディスプレイは有機EL 120Hz タッチディスプレイで、 1枚利用時は 14型 3K サイズ、 広げて2画面にすると最大 19.8型まで拡張ができます。
製品仕様・スペックは以下の通り。
Zenbook DUO (UX8406MA) | ||
---|---|---|
メーカー | ASUS | |
発売日 | 2024年3月13日 | |
ハード | 質量 |
|
サイズ | 幅313.5mm×奥行き217.9mm×高さ14.6~19.9mm | |
ディスプレイ | 14.0型 OLED (有機EL) | |
解像度 | 2,880×1,800ドット | |
リフレッシュレート | 120Hz | |
バッテリー | リチウムポリマーバッテリー (4セル/75Wh) | |
充電 | Type-C/65W ACアダプター (20V/3.25A) | |
インターフェース |
|
|
ソフト | OS | Windows 11 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 185H | |
GPU | インテル® Arc™ グラフィックス | |
メモリ | 32GB LPDDR5X-7467 | |
ストレージ | SSD:1TB (PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) | |
Webカメラ | 207万画素赤外線 (IR) カメラ | |
機能 | ネットワーク |
|
センサー | 顔認証 | |
カラバリ | インクウェルグレー |
※ サンプル提供 : ASUS JAPAN
Zenbook DUO UX8406MA の大きな特徴は ScreenPad Plus ですが、 通常のノートパソコンとして見たときも優れた性能や機能を備えています。
- CPUはAI を搭載した Intel® Core™Ultra 9 プロセッサーで、 高速かつ省電力な処理が可能。
- メモリは 32GB LPDDR5x を搭載しており、 複数のアプリやタブを開いても快適に動作。
- ストレージは 1TB PCIe® 4.0 SSDSSD で、 大容量かつ高速な読み書きが可能。
- グラフィックスは NVIDIA GeForce MX450 を搭載。 高解像度や高フレームレートの映像を美しく再現。
- バッテリー駆動時間は使い方によって約6.6時間〜16.6時間利用可能。
充電は USB Type-C ポートから行えるため、 スマートフォンやタブレットと同じ充電器を使うこともできます。
※付属の電源アダプターは65W
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Zenbook DUO UX8406MA の外観:デザインやビルド品質が高い!
閉じているときの外観はこんな感じで、 オシャレに仕上がっています。
通常利用時はこんな感じ。
1画面 + キーボードのナチュラルな使用感。
画面は14インチとなっています。
キーボードを俯瞰で見るとこんな感じ。 84キー日本語キーボードの JIS配列です。
打鍵感は優しい感じで、 比較的静穏なキーだと感じます。
エンターやバックスペースは少し音が鳴りやすいですが、 文字をタイピングする箇所のキーはカチカチ音があまり鳴らず、 気持ちよい打鍵感です。
ノートパソコンでこれだけの打鍵感と静穏性が得られるなら良いなと素直に感じました。
トラックパッドの使い勝手もよい感じで、 サイズ感はちょうど良い大きさだし反応やクリック感も良い感じ。 キーボードと同じく押し込んだ時の音は静穏よりな音がします。
側面には大きく排熱ファンが配置されており、 負荷がかかるとここから暖かい風がでてきます。
Zenbook DUO UX8406MA 本体の端子は左側面に USB3.2(Type-A/Gen1) が 1つ、 Thunderbold 4USB(Type-C) が 2つ。
右側面には HDMI 端子が1つと、 マイクロホン/イヤホン・コンボジャックが 1つあります。
本体の手前側面にはとくに何もなく、 シンプルな構造です。
電源ボタンは丸形ではなく横型で、 初見では 「どこに電源ボタンがあるんだ! ?」 となりましたが、 よく見ると電源アイコンがあったのでそこを押してみるとクリック感があり電源ボタンになっていました。
改めて考えてみるとこの電源ボタンの形状はとてもミニマルで好印象。
よくある丸い電源ボタンよりもスマートで筐体に馴染む感じがとても良いなと感じます。
そしてこの画面ですよね。
Zenbook DUO UX8406MA はキーボード部分が画面にくっついているような仕様で、 取り外すとノートパソコンなのに 2画面 + 薄い外付けキーボード(トラックパッド付き)という豪華仕様。
外付けディスプレイモニターを持っていなくても、 これだけで完結してしまう利便性を秘めていました。
なんだかんだ 2画面分の作業領域は欲しくなるものです。
メインディスプレイ、 サブディスプレイともに 14.0型のOLED(有機EL)タッチパネルを搭載し、 解像度は 2,880 × 1,800 の 120Hz となっています。
どちらもこの仕様というところが妥協のない仕様だと感じられます。
ちなみにこのディスプレイたち、 2枚とも ASUS Pen 2.0 が使えて、 書類への書き込みやイラスト作成などのクリエイティブ作業にも活用できます。
縦置きにしたら縦長の 2画面にもできます。
トラックパッドは実測で横幅約 13cm 高さ 7.4cm と使いやすいサイズ感となっています。
筐体は ディスプレイが 14インチということで、 トラックパッドの左右にあるスペースも十分確保されており、 本記事は Zenbook DUO UX8406MA で執筆しているのですがタイピングをしていてもトラックパッドに誤タッチしてしまうことはありませんでした。
比較対象として Macbook のトラックパッドはかなりよくできていますが、 ハードウェア面ではそれに迫る勢いのあるクォリティだと感じられました。
私が Windows ノート PC で使ったトラックパッド中では断トツで 1位の操作感です。
1画面で作業しているときは通常のノートパソコンと同じような使用感で利用できます。
ディスプレイ 2つ と トラックパッド付きキーボードという質量があるのに、 重量はなんと 2㎏を切って約 1.65kg となっています。 圧倒的な薄型軽量を実意現した革新的なデバイス。
それが ASUS Zenbook DUO UX8406MA です。
デザインやカラーリングがミニマルに仕上がっていて、 さらにキータッチも静穏で私はかなり気に入りました。
ちなみにキーボードを外すと約 1.35㎏ で、 セカンドディスプレイ上にバーチャルキーボードを表示させて利用することも可能です。
個人的にはキーボードもセットで使いたいと感じましたが、 バーチャルキーボードでも大丈夫な方であれば持ち歩きは約 1.35㎏ でいけそうです。
取り外し可能なキーボードを取り外した背面はこんな感じになっており、 本体との接続部とその高さに合わせた足が手前左右にある程度で、 その他は全面優しい感じの手触りな素材で構成されていました。
ちなみに本体底面にはスタンドが内包されており、 傾斜をつけられるようになっています。
このままキー入力をするのは好みがわかれるところだけれど、 キーボードを取り外して 2画面利用する際はかなり使えるスタンドです。
また、 本体はディスプレイ側に内包されているため、 冷却効果や音響効果も向上することを期待できます。
素材は金属製でちょっと触れたくらいでは角度が変わらず、 ある程度硬めになっています。
そのほか付属の周辺機器はこんな感じ。
65W 充電器と充電用に USB Type-C to Type-C ケーブル。
ASUS Pen 2.0 と USB Type-C to Type-C ケーブル。
さらに厚紙で作られた PCスタンドも付属します。
本体底面にもスタンドは内包しているので使用用途は限られそうですが、 置くだけスタンドとしての利用も可能となっています。
Zenbook DUO UX8406MA のパフォーマンスをチェック:FF14のベンチマークでチェック
単体グラフィックボードなしの CPU 内臓グラフィックスですが、 そのCPUが高性能ということでネットゲームも快適に遊べるのでは! ?と思いベンチマークを走らせてみました。
走らせたベンチマークは、 私が以前遊んでいた FINAL FANTASY 14 をチョイス。
結果は、 キーボード取り外しの 2画面構成、 1920 × 1080 の高品質(デスクトップPC)でスコアが6072。
キーボード取り付け型の 1画面構成、 同じく 1920 × 1080 の高品質(デスクトップPC)でスコア 6789 となりました。
ベンチマーク側の設定は初期設定のままで、 ソフトウェアが最適と認識した設定となっています。
ノートパソコンですが、 デスクトップPCと認識されたようです。
やや快適なスコアということで、 ハイスペックなゲーミングデスクトップパソコンには及ばないものの、 ノートパソコンの中でかつグラフィックがCPU依存の中ではかなり頑張っている方ではないでしょうか。
ベンチマーク中に画面を見ていると多少カクつく場面もありましたが、 少し設定を下げてあげれば問題なく遊べるのかなと感じました。
ちなみに CPUベンチマークソフトの Cinebench も走らせてみたので、 結果のスクリーンショットを共有しておきます。
これを見ても、 ノートパソコンの割にかなりハイスペックなんだなということが垣間見られます。
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Zenbook DUO UX8406MA の価格は?
Zenbook DUO UX8406MA の価格は定価 349,800円。
約 35万円となります。
タッチ操作可能な 14インチOLED(有機EL)ディスプレイ 2枚 + トラックパッド付きキーボードのハイスペックノートパソコンと考えて、 これをどう見るかはあなた次第。
いつでもどこでも 2画面使えて、 2画面が不要なときはただの 14インチノートパソコンとして利用ができる。
さらにキーボードは静穏タイプの打鍵感良いキーボードで気持ち良い使い勝手のトラックパッド付き。
金額だけ見ると高額に感じるかもしれないけれど、 1度ぜひ体感してみてほしいノートパソコンだと感じています。
とくに Windows PC を必要としていて、 公私ともに同じパソコンを使わなくてはならず、 お家に外部ディスプレイを置く余裕がない方にはとくにおすすめしたい製品です。
Zenbook DUO UX8406MA レビューのまとめ
こんな感じで今回は ASUS から発売された、 革新的な画面構成と高性能なスペックを持つノートパソコン 「Zenbook DUO UX8406MA」 をレビューしました。
クリエイティブな作業から娯楽まで幅広く対応できる 『こんなノートパソコンを待っていた! 』 という方が多いであろう、 マルチタスクも捗るラップトップです。
価格は約35万円と決して安くはありませんが、 これ 1台でさまざまなことができると考えればその価値は十分にあると思います。
2台搭載している OLED 有機EL 120Hz 14型 タッチディスプレイな ScreenPad Plus を使ってみたい方や、 ノートパソコンの性能やデザインにこだわりのある方はぜひチェックしてみてください。
提供 : ASUS JAPAN
SOURCE