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「Nature Remo E」 アップデートでエネファームに対応。 電力消費を可視化する次世代型HEMS

IoTプロダクトを手がけるNatureは、 電力消費を可視化するHEMS「Nature Remo E」をアップデート。 パナソニック製のエネファームに対応し、 ふろ自動のオン・オフや発電モードの切り替えがアプリから行えるようになりました。

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google pixel 6 レビュー
Review

グーグルのPixel 6は自社製チップの搭載でよりスマートに進化した : 実機レビュー

ソフトウェアの進化に応えるだけのパワーが、今のハードウェアにあるのか——そんな疑念から、テック企業によるプロセッサーの独自開発が加速している。グーグルが「Pixel 6」に自社設計のプロセッサーを採用したのも、そうした流れを汲んだものだ。開発に4年の歳月をかけたというカスタムメイドのプロセッサー「Tensor」は、グーグルが得意とする機械学習や人工知能(AI)のパフォーマンスを最大限に引き出してくれる。実際に手に取って使うなかで、その効果を存分に感じることができた。
Application

電子手帳といえば、シンプルで美しい「Timepage」とカスタマイズ重視な「Planner for iPad」の一騎討ちだと思う

個人的には、シンプルで直感的な操作が楽しいTimepageが好きだけど、本物の手帳のように書き込めて、しかも無限にカスタマイズできるPlanner for iPadも捨てがたい、という印象です。
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Anker、ドッキングステーション一体型のモニタースタンド「Anker 675 USB-C Docking Station」発売

アンカー・ジャパンは、Ankerブランドの新製品「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」を3月28日より販売開始しました。Anker Japanの公式サイトほか、Amazon、楽天市場、および一部家電量販店等で購入できます。

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PlayStation 5にXBOX Series X・Sまで…次世代ゲーム機は壮大なオンラインワールドへの招待状だ

近頃になって新たな潮流、定額制で対象ゲームが遊び放題の「PlayStation Now」「Nintendo Switch Online」に加え、新たに「GeForce NOW」や「Xbox Game Pass」など各種サービスが日本でローンチ。いよいよゲームにも「サブスク」の波が到来しようとしている。

お目当てのソフトを手に入れようと、発売日の朝早くから店頭にできる長蛇の列 —— そんな光景はもはや過去のものとなりつつある。

スマートフォンの登場と共にゲーム市場を席巻するアプリの数々は、「コンソールとゲームソフトは別々に用意するのが当たり前」と思われてきた当時の業界に衝撃をもたらした。

クラシカルな方式は今なお残っているが、ゲーム文化を牽引してきた古参メーカーはローカル主体からインターネットベースのゲーム体験へと着実にシフトしてきた。

そして新たな潮流、定額制で対象ゲームが遊び放題の「PlayStation Now」「Nintendo Switch Online」に加え、新たに「GeForce NOW」や「Xbox Game Pass」など各種サービスが日本でローンチ。いよいよゲームにも「サブスク」の波が到来しようとしている。

現状だと登録タイトルが少なく魅力に欠ける感はあるが、種を問わずサブスクがメインストリームを占めるこの時世、数年を待たずしてその勢いは急速に増すだろう。そうなった時、ゲーム機はただソフトを入れる為だけの器から、何百何千ものゲームにアクセスできる「玄関口」へと進化を遂げるのだ。

次世代のゲーム体験を共にしてくれる相棒を選ぶなら、オンラインサービスを含めどれだけのタイトルがあるか、自分の好きなジャンルとどの程度被っているか、よく見極めねばならないだろう。

なにせ日本ではゲームのサブスク自体いまだ創成期にあり、後の覇権を握るのがどれになるのか見当もつかない状況である。入る玄関を間違えると、思わぬ結末に後悔することになるかもしれない。

PS5 vs XBOX SX/SS

PlayStation 5|SIE

かねてより噂の絶えなかったPlayStationの次世代機が、白黒ツートンの斬新な姿を披露した。RadeonのカスタムGPUを積んだAMD Zen2 CPUを搭載し、SSDを標準搭載することでPS4に比べてロード時間の大幅な短縮が期待される。

グラフィックス処理能力はそれでもXBOX Series Xに及ばないが、レイトレーシングサポートに4K映像対応など、現時点では十分すぎる程の実力を備えている。

PS5に合わせて開発された新たなコントローラは「Dual Sense」の名を冠し、ゲーム内の動作や環境を触覚で体感できる技術が搭載された。「DualShock 4」のSHAREボタンはさらなる進化を遂げ、ボタン一つでプレイ映像の録画やライブ配信ができるように。

マイクを内蔵したことでヘッドセットがなしのボイスチャットも実現した。実況者にとって嬉しいのはもちろんのこと、SNSを初め各種サービスを介したゲーム関連のコミュニティもより一層活性化することだろう。

既に発表済みのタイトルは錚々(そうそう)たる顔ぶれだ。これまでもそうだったように、SIEはコンソールの普及において独占タイトルの存在をかなり重視している。

今回は「グランツーリズモ7」や「ゴッド・オブ・ウォー」など大人気ゲームの新作がPS独占タイトルとしてアナウンスされた。一方、コンソールではPlayStationが独占するタイトルとして「ファイナルファンタジーXVI」「Godfall」等が発表されている。

PS5 vs XBOX SX/SS

コンソールは通常モデルと光学ディスクを省いた「デジタル・エディション」の2種類が用意される。 IMAGE BY SONY

そして同時に注目なのが、PlayStation 5がPS4との後方互換性を備えている点である。PS4用に発売されたソフトが新たなコンソールで遊べるというのはもちろんのこと、PS5からの新規ユーザーも現行の人気ソフトを楽しめるのだ。

さらに17日のショーケースでは新たなサブスクリプションサービス「PS Plus Collection」が発表され、「モンスターハンター:ワールド」「ファイナルファンタジーXV」「Detroit: Become Human」など人気のPS4タイトル18作品(発表時点)のダウンロード・プレイが実現した。

以上を意識して、PS5向けに発表されたタイトルの多くはPS4版も同時に用意される。一方で「デモンズソウル」のリメイク版やスクエニの新作「Project Athia」(時限独占)などPS5限定のラインナップは、既にPS4を持っているユーザーにとって魅力的に映るだろう。

「PlayStation VR」を試したことのある人なら誰でも、SIEが模索するゲームとVR(=Virtual Reality)の未来に期待せずにはいられない。この不可解ながら近未来的な技術については以前からその有用性に幾重もの議論が重ねられてきたが、PS4と「PSVR」のタッグで初めて実現した「サマーレッスン」やVR版「バイオハザード7」などのタイトルはVRゲームというジャンルの可能性を確かに印象づけた。

PS5についても現行の「PSVR」をサポートすることが既に明言されており、シリーズ新作の「バイオハザード ヴィレッジ」等複数のタイトルでVR対応版が出るものと予想される。

これまで試験的な意味合いの強かったVRコンテンツだが、ケーブルレスの独立型と噂される「PSVR2」の存在を含めPS5という新たなプラットフォームの中でさらに拡充し本格化されていくことを期待したい。

XBOX Series X・Series S|Microsoft

ソニーと比べてMicrosoft(MS)のゲーム市場に対するスタンスは大きく異なる。自社スタジオにより制作された一部のゲームを除き、殆どのタイトルはXBOX・PCの両方で遊べるようになっている。その意図を知りたいのであれば、彼らの製品ラインナップを見てみれば良い。

MSはゲーム専用機としてのXBOX、そして同じくゲーム需要に答えるハイスペックPCを巧妙に差別化している。5万円上のレンジをSurfaceブランドに担わせる一方、空白となる低価格帯をXBOXがカバーすることで膨大するゲーム需要を滞りなく捌いているのだ。

PS5 vs XBOX SX/SS

彼らが重視するのはデバイスを問わず同じゲームが遊べる「クロスプラットフォーム」なのであって、そうならばSIEと異なり独占タイトルの数が少ないことにも納得がいく。

PS5の対抗馬として登場した次世代機も同様に、この流れを汲むものである。「XBOX Series X」がSSDを標準搭載し強力なAMD Zen2 CPUを備えていることは共通だが、そのグラフィックス性能をみればPS5のそれを優に上回っている。

こちらはレイトレーシングに対応するほか驚異の8K解像度でゲームを楽しむことが可能であり、加えて最大120FPSのフレームレートはSeries Xをみる上で外せない特徴といえよう。

PS5 vs XBOX SX/SS

ディスクレスモデルの「Xbox Series S」は、クラウドゲーミングの時代を象徴するコンソールになるだろう。 IMAGE BY MICROSOFT

次世代のXboxに関する一連の発表の中で最も注目すべきは、しかしながら「Xbox Series S」の方である。今年7月、Xbox事業のトップPhil Spencer(フィル・スペンサー)氏はゲームのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」と「Project xCloud」を統合し、Xbox Game PassのタイトルがxCloudでも遊べるようになる未来を示唆した。

「Project xCloud」はGoogleの「Stadia」やNVIDIAの「GeForce NOW」に並行してMSが開発を進めているサービスで、自社の強力なサーバーとストリーミング技術の活用によって、これまでハイエンドPCや専用のゲーム機でしかプレイできなかった本格的なタイトルがスマホやPC、その他あらゆるデバイスで楽しめるようになるというものだ。

その一方、XboxではPlayStationに先駆けて本格的なゲームのサブスクリプションサービスを展開してきた。今年4月に日本でもローンチしたそのサービスこそ「Xbox Game Pass」であり、「バイオハザード7」や「Dead by Daylight」等人気タイトルを含め150タイトル以上のタイトルが遊び放題となっている。

現在Xbox Game Passはコンソール向けとPC向けでラインナップが分けられているが、もしProject xCloudとの統合が実現すればデバイスの垣根を超え真に統一されたゲームプラットフォームが誕生することになる。

たとえば3DSなら3DS、SwitchならSwitchで別々にソフトを開発してきた任天堂のように、ゲームの開発環境はハードに縛られるというのが業界の常識であった。Microsoftが提唱する新たなプラットフォームの理念は、その固定概念を覆すという意味で十分に革新的なのである。

しかしそれは同時に、これまでXboxでしか遊べなかった魅力的なタイトルの数々が、「Project xCloud」を介して他のPCやスマホでも遊べるようになることを意味している。そうなった時、それでもあえてXboxのコンソールに価値を見出すのは難しいだろう。

だからこそ、Xboxは方針の転換を迫られている。高価な価格設定とプレミアム感を主軸にしてきた従来のハードから、誰もが手に入れやすく普遍的な(良い意味で没個性的な)コンソールへのシフト。

32,980円という衝撃の価格をもってお披露目となった「Xbox Series S」はこの流れを象徴するプロダクトになった。

異なるアプローチとそれぞれの期待

PlayStationとXboxは同じコンソールでもそのアプローチには大きな違いがある。そして次世代のゲーム市場を担う「PS5」と「Xbox SX/SS」もまた、それぞれに適した別々の役割を演じていくことになるだろう。

双方に用意されたディスクレスモデルは、オンライン上で完結するこれからのゲーム体験を牽引する二台になりそうだ。

ただし「Project xCloud」の日本での展開時期は未定であり、暫くの間次世代タイトルはXbox Series XかPCでのみ遊べる状況が続く(PlayStationも同様)。