年に一度の世界最大の電子機器の見本市、 CES2021にて、 ソニーは新作ドローン 「Airpeak」 を初公開した。 同製品はソニー初となる撮影用ドローンで、 映像業界にも新風を巻き起こしそうだ。
ソニーは2020年11月に撮影用ドローンの開発を発表し、 21年1月の今回のCESで実物のお披露目に至った。 「Airpeak」 は4個のプロペラを持つ本体の下部に、 ソニー製ミラーレス一眼カメラ、 αシリーズを設置できるような仕様となっており、 安定した飛行性能とαシリーズ持ち前の映像技術で、 高品質な映像制作が可能だという。 吉田憲一郎CEOによると本製品は 『冒険的なクリエーター』 向けとのことだ。
ソニーが公開した動画には、 実際に 「α7SⅢ」 を搭載して空撮をするAirpeakが紹介されている。 ここで被写体となっている車は、 昨年のCESで発表されたソニーの技術を搭載した 「Vision-S」 だ。 Airpeakはその安定した飛行性能を売りにしているが、 それにソニーが長年培ってきた手ぶれ補正やAF(オートフォーカス)技術も加わり、 αシリーズでブレのない滑らかな動画が出来上がっている。
Image:SONY
従来、 カメラを搭載可能なドローンは、 大型化を余儀なくされていたが、 「Airpeak」 はサイズをかなり小さくすることに成功したようだ。 また、 この製品はプロ仕様とされているが、 すでに持っているαシリーズをそのまま撮影機器として使えることを考えると、 案外我々アマチュアにも門戸が開かれている気がする。
発売は今年の春頃を予定しており、 価格は明らかにされていない。 Airpeakから始まるソニーのドローン製品展開は、 ドローン市場と映像制作業界にどのようなインパクトを与えるのか、 楽しみだ。
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