Razerという会社をご存知でしょうか?
Razerはゲーム用のキーボードやマウス、ヘッドホンなどの製造で知られるゲーミングデバイス関連の一大企業で、ハイエンドのゲーミングハードウェア業界では世界をリードする存在といっても過言ではありません。
そんなRazerさん、実はラップトップPCも作っているんですが、日本だと大々的に販売されているわけではないんですよね。
そうした状況の中、この度13インチモデルの「Razer Blade Stealth」シリーズがフルモデルチェンジして再登場しました。
「Windows界のMacBook Pro」とも称される高いデザイン性と機能性を備える「Razer Blade Stealth」シリーズ。本記事ではその詳細を見ていくことにしましょう。
参考 Razer Blade Stealth 13 のモデルを選ぶRazerデザイン|これ本当にWindows PCなの!?
もともと、RazerのラップトップはMacBookシリーズにも引けを取らない美しいフォルムが特徴でした。今回の新型では「ゲーミングPC」らしさを主張しない、見事に洗練されたデザインへとさらに近づいています。
従来の丸みを帯びたフォルムは、角ばった見た目になり、Razer Blade 15やSurface Laptopを思わせるような外観に。さらに背面のロゴは、Razerの伝統色であるグリーンを廃止して、控えめかつ格好良いデザインに生まれ変わりました。
筐体はアルミ素材で、ベゼル幅はわずか約4.9mm。ヒンジやスピーカーの位置は現行のMacBook Proとよく似ています。
「Windows版MacBook Pro」とはよく言ったものですが、Razer側もきっと、それを意識して作っているんでしょうね。ニッチな領域を開拓しているように見えますが、ありそうでなかった理想のラップトップであることは間違いありません。
そんなわけでRazer Blade StealthはRazer本来の「ゲーミング」というイメージを払拭するスタイリッシュな外観になりました。そもそもRazerが公言しているように、この13インチモデルは「ゲーミングPCではない」んですよね。ここら辺は後ほど詳しく話します。
機能性|拡張性はMBPよりGood。サウンドも十分
ポートはUSB TypeCのThunderbolt 3と3.1 Gen 2が1つずつ、USB TypeA 3.1が2つ、ヘッドホン・イヤホンジャックが1つという構成。拡張性の面では、MacBook Proより優れています。
重量は1.28kgなので、MBPとあまり変わらないですね。
アクティブスピーカーの音質は前モデルよりも格段に良くなっています。通常時のゲームには十分な性能。テック系YoutuberのDave Lee氏は、MacBook Pro(2018)やMacBook Air(2018)ほどの音質ではないが、十分に良いスピーカーである、と評しています。
キーボードは1680万色のパターンに調整可能です。ここはゲーミングデバイスメーカーならではといったところです。
性能面|MacBook Proと同等かそれ以上の実力
スペック面の目玉は、シリーズで初めて、NDIVIA製のラップトップ向けGPU「GeForce MX150」搭載モデルをオプションで選べるようになったこと。
今まではCPUとの一体型GPUだったので、ゲーム性能はお察しという感じでしたが、それに比べればグラフィック性能の大幅な向上が見込めます。 Dave Lee氏の検証からも分かる通り、Fortniteなどの「比較的」負担の軽いゲームならば安定したフレームレートを維持し、Call of DutyやPUBGなどの処理の重いゲームでもなんとか40fpsを保てています。
Dave Lee氏によるRazer Blade Stealth(2019)レビューを見る
その他はMBPと似た性能
CPUは第8世代Core i7-8565U(4コア8スレッド)を採用。定格1.8GHzで作動し、ブースト時は最大4.6GHzに達します。
ディスプレイは1080pのタッチ非対応モデルと4Kタッチ対応モデルのいずれかから選べます。
バッテリー性能は申し分ありません。GIZMODOさんの検証では、輝度200ニットでYoutube動画を再生し続けてバッテリーは10時間11分もっています。なお公式の最大持続時間は13時間とのこと。
問題は価格
ここまで聞くとRazer Blade Stealthは最高のラップトップに見える訳ですが、いや実際そうだと思うんですが、一つ大きな問題があります。
それは価格です。第8世代Core i7-8565Uに256GBのSSD、8GBのRAM、そして1080pディスプレイという最小構成で、1,400ドル(約15万4,000円)もします。さらに目玉の独立型GPU「GeForce MX150」を追加すると1,600ドルに、さらにさらに4Kディスプレイモデルを選択すると1,800ドル(約19万8,000円)まで跳ね上がります。
なかなか強気な価格設定ですよね。引き換えに得られるのは至高のデザインとRazerブランド、そしてRazerならではの高い利便性です。このコスパをどう見るか。
Razer Blade Stealth(2019)の一番の魅力はこれだ!
最後に、僕がRazer Blade Stealth(2019)に感じる一番の魅力は、
13インチというサイズが生み出す”絶妙な”立ち回り
です!
一定の処理性能を要する本格的なゲームをプレイしたい、けど気軽に持ち運んで外で使える利便性が欲しいというユーザー層に、この製品はがっちりハマると思うんです。
まず、13インチというサイズ感が持ち運びの利便性という面でピッタリですよね。しかも、最近話題の「eGPU(外部GPU)」とセットで使えば、強力なグラフィック処理性能によって大半のゲームは快適にプレイできるようになります。Razerからも「Core V2」と「Core X」というeGPUボックスが出ています。
当然MacBook Proにも同様の選択肢はある訳ですが、そもそもMac OSというシステム自体がゲームに強くありません。ゲームするならWindowsって、よく聞きますよね。
このように、13インチでWindowsを搭載し、かつ本格的なゲーミングを想定して作られたRazer Blade Stealth(2019)は、ユーザーのわがままな願いをまとめて叶えてくれるすごい奴なんです。
もちろん、通常用途でのみPCを使う人にも十分にコスパの高い一台と言えるでしょう。
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参考 Razer Blade Stealth 13 のモデルを選ぶRazerSOURCE