ケーブルに充電器、 USBメモリなど、 ガジェットの周辺機器を持ち運ぶのは手がかかる。 バッグの中身を煩雑にするアクセサリは、 一箇所にまとめてしまえば良い。 そう思って数々のガジェット入れを探してきたが、 目ぼしいものは見つからなかった。
ガジェットケースは機能性に加えて、 見た目も重要だ。 目に入ったのは、 Orbitkeyというデザインチームが手がける一台。 よくあるポーチと違って、 筆箱のような見た目の剛健なケースである。 見つけてから手元に届くまで、 時間はかからなかった。
美しく、 使いやすい
Orbitkeyは、 オーストラリア生まれのデザインチームだ。 植物由来のレザーを用いたキーオーガナイザーや、 ケーブルホルダーを備えたデスクマットなど、 機能性と外観の調和したプロダクトで知られている。
そうやって語りながら、 彼らの作品を試すのはこれが初めてである。 「Orbitkey Nest」 は、 文字通り散らばりがちな小物たちの住処だ。 淡く落ち着いた色でまとめられた筐体は、 それがガジェット入れであることを忘れさせる。 天面には本革のレザーが使われていて、 高級感は申し分ない。
蓋を開けた中身は非常にシンプル。 底面が面ファスナーになっていて、 付属の仕切りを自由に貼り付けて区切る。 ポーチと違って伸縮しないから、 適当につっこむ訳にはいかない。 配置を誤ると、 蓋が閉まらないこともある。 どこに何を入れるか、 慎重に吟味する必要があるのだ。
蓋の裏側も収納部分になっていて、 USBメモリやSDカード、 名刺などをストックできる。 ポケットはマチがなく、 入れられるものに限りがある。
早速、 普段使っているノートPCやスマートフォンを充電するためのケーブルやアダプターを入れてみた。 イヤホンの隣に見えるドーナツは、 BlueLoungeのケーブルヨーヨーというホルダー。 愛用するAnkerの2口充電器も、 問題なく収納できた。
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隠された機能性
Orbitkey Nestの機能性は、 天面にも隠されている。 側面のType-Cポートから給電すると、 ワイヤレス充電器として使えるのだ。 だからデスクワークの最中でも、 このケースなら手元に置いておける。 ついつい取り出したくなるような見た目の美しさも、 そう感じさせる理由の一つだろう。
蓋のギミックも忘れてはならない。 ケースの中身を取り出したいとき、 充電をさえぎってまで蓋を開くのは面倒だ。 面白いことに、 蓋をそのまま上に持ち上げると(まるで弁当箱を開くように) 天面だけを取り外すことができる。 取り外した蓋は、 アクセサリのトレーや充電パットとして使うと良いだろう。
悩ましい点もある。 実物を手に取って初めてわかるものだが、 想像以上に大きいのだ。 持ち運べない程ではないが、 バッグパックに入れると無視できない存在感がある。 それに、 ガジェットケースやポーチの中でも決して軽い方ではない。 使い手の目的にもよるだろうが、 持ち運びのハードルは確かに存在する。
それでも、 この手の製品に付きものな 「野暮ったさ」 がないのは、 Orbitkey Nestの魅力である。 いっそのこと、 自宅のデスクに据え置いて使うのも良い。 しばらくは、 お気に入りのバックパックに入れて持ち運んでみよう。
九条ハル
Orbitkeyの製品は、 蔦屋家電でちょくちょく見かけてて気になってたんだよねー。
レザー仕上げの鍵入れとか、 気になってたもんね。
メロ
九条ハル
使いやすくて見た目も美しい、 まさしくボク好みな製品なんだぞ。