美しい写真はどうやってできるのか?LightroomでHDR写真を作る方法

きさみん

皆さんの応援が励みになります!
Twitter( @ac_kissanadu)フォローよろしくお願いします!

こんな写真や、

こんな写真。

まるでCGのような美しい写真。プロ向けのカメラや編集機材が無いと無理だと思いがちですが、実は結構カンタンに作れちゃうんです

きさみん

これから、上のような写真を作る方法を解説していくよ!!

HDR写真ってなに?

前提として抑えておきたい話。まず、さっきのような写真はHDR写真と言います。HDRとはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、白トビや黒つぶれをなくして明るい部分と暗い部分を一つの写真で表現する技術のこと。

特に明暗差が大きいケースで効果があり、肉眼で見た風景に近い見え方を再現することができる、という魅力があります。

きさみん

最近はスマホでもHDR撮影機能を備えるモデルが主流になってきて、この単語を耳にする機会もあるんじゃないかな?
ダイナミックレンジとは?
カメラが捉えられる、明暗差の範囲(幅)のこと。ダイナミックレンジが広いカメラほど、逆光や室内撮影などの悪条件に強く、より肉眼で見た景色に近いコントラストで表現できる。

HDRのスゴさ

一般に用いられるデジタルカメラはダイナミックレンジが狭いので、普通に撮影すると上のように明るい部分が白トビしてしまったり、暗い部分が潰れてしまったりするのです。

きさみん

カメラのダイナミックレンジを超える明るさ(暗さ)の階調は表現できないんだね。

これを解決するために、同じ構図を異なる露出で撮影した複数枚の写真を、後から合成して一枚の写真に仕上げることで明暗差をカバーします。これがHDR写真です。

イメージ的には、各写真のちょうど良い露出(明るさ)部分をいいとこ取りする感じです。これにより白トビや黒つぶれをなくせると同時に、風景のディテールをくっきり写すことができます。
何より、見た目の印象が全然違いますよね。漂うプロ感。

ブラケット撮影とは?

このように、露出条件や撮影条件を変えて複数枚写真を撮ることをブラケット撮影と言います。
自力で撮影することはもちろん可能ですが、いちいち設定を変えて撮影するとなると大変な手間になりますよね。

そこでオートブラケット(AEB)機能を使います。これは一眼レフやミラーレスカメラの多くに搭載されている機能で、シャッターボタンを長押しするだけでカメラが自動で露出条件を変えてブラケット撮影してくれます。

HDR写真を作ってみよう

おまたせしました。それでは早速HDR写真を作っていきましょう。

必要なもの

  • 一眼レフ・ミラーレスカメラ等(ブラケット撮影・RAW撮影ができるもの
  • 三脚(手持ちでも撮れなくはない
  • HDR合成ができる編集ソフト

HDR合成に必要なものは以上の通りです。特にカメラは、オートブラケット機能(AEB)がついていてRAW撮影(後述)ができるものが良いです。無くても撮れますが、結構手間がかかるので現実的ではありません。

HDR合成用の写真を撮影する

露出明るめ(+2)
露出適正(±0)
露出暗め(-2)

手始めに三脚を使ってブレないように、異なる露出の写真を複数枚撮影します(ブラケット撮影)。最低でも3枚あれば十分ですが、それ以上(5枚とか7枚)でも問題ありません。

ここで注意点。まず画質はRAWで撮影しましょう。RAWについて簡単に説明するなら、色彩の情報を間引きして圧縮された形式がJPEGであるのに対し、カメラのイメージセンサーに刻まれた本来の情報をそのまま記録するのがRAWといった感じ。
RAWにはCR2、CR3、NEF、ARWなどいくつかの形式が属しています。

JPEGでもHDR合成はできますが、圧縮されたデータに補正を加えると出来上がったHDR写真の画質が「著しく」低下してしまいます(肉眼で気づくレベル)。その点、オリジナルの情報をデータとして記録しているRAWなら、後で編集を加えても画質の低下を抑えることができるのです。

もう一つ注意ですが、後で合成したときにブレが生じないように、三脚でカメラを固定して撮影することをオススメします。
が!実は手持ちで極力動かさないように撮影しても、案外うまくいくケースが多いです。

というのも、LightroomやPhotomatixのような編集ソフトは中々優秀なので、多少のブレなら自動で補正してくれるんですよね。さきほど例で見せた教会の写真も、手持ちで撮影していたり。

必要なカメラについて
HDR写真を作るには一眼レフが無いとダメ、なんてことはありません。ミラーレスやコンデジ(レンズ交換ができないカメラ)でもAEB(オートブラケット撮影)やRAW撮影に対応する機種はたくさんあります。
ところがスマートフォンのいわゆる「HDR機能」は、一連の作業をカメラが自動でやってくれる分、露出の細かい設定や自分好みの編集ができないというデメリットがあるので注意が必要です。
ちなみに僕が撮影に使用しているカメラはこちらです。

撮影に使用している機材
カメラ

キヤノン EOS Kiss M ダブルズームキット ブラック

created by Rinker
レンズ

【送料無料】キャノン CANON EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM [グラファイト] ズームレンズ【新品・並行輸入品・保証付き】

created by Rinker

CANON EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM

created by Rinker

PCのRAW現像ソフトでHDR合成

HDR合成のソフトで有名なのは、AdobeのLightroom CCPhotomatix Pro 6、この2つかと思います。前者はサブスクリプション、後者は買い切りの有料ソフトです。

今回はユーザーの多いLightroomでHDR合成をする方法を解説して行きますよ。

STEP1 ブラケット撮影した画像をすべて取り込む

左下に画像の形式が表示されます。「CR3」はRAW形式の一種です。ここはカメラの機種によって異なると思いますが、いずれにしてもRAWで取り込めていることを確認してください。

STEP2 素材となる写真を全て選択し右クリック、「HDR結合」を選択

STEP3 結合前にHDR設定を確認

合成前にブレの修正やゴースト除去などの設定項目をチェックします。ここで設定する3項目を簡単に解説すると…

きさみん

自動整列…構図のブレを自動で調整する機能。手持ちで撮影した場合に効果がある。三脚で撮影の場合はチェック不要!

きさみん

自動設定…露出、コントラスト等を自動で調整してくれる。後から自分で調整できるので、チェックは入れても入れなくてもOK。

きさみん

ゴースト除去量…撮影時に動いていた被写体が半透明になってしまったもの(ゴースト)を除去する機能。ゴーストが気になる場合は「弱」か「中」にしておくと良いかも。

STEP4 合成できたら、後から自分好みにレタッチ

HDR合成ができたら、あとはコントラストやハイライト、シャドウ等を調整して思い通りに仕上げるだけ。レタッチの詳細については、こちらの記事でとてもわかりやすく解説されているので参考として紹介しておきます。

参考 LightroomでRAWデータを現像する全手順・使い方を徹底解説FABREC

そんな感じで、完成した写真がこちら。

合成前

合成後

きさみん

LightroomがHDR合成に対応したことで、HDR写真を作るのがとっても楽になったんだよ!

HDR合成はどんな場合に有効なのか?

このようにクオリティーの高い写真を簡単に作ることができるHDR合成ですが、何でもかんでも適用すれば良いってもんでもなく、HDRが活きる場面というのがきちんと存在します。
例えば…

明暗差の激しい場所

普通に撮ると


HDR合成なら


普通に撮ると


HDR合成なら


明暗差が激しい場所(逆光など)にはHDR撮影が適しています。暗い部分の階調をくっきり表現できるので、見る人に与えるインパクトが強くなります。

照明の弱い室内

普通に撮ると


HDR合成なら


普通に撮ると

HDR合成なら

室内で窓から光が差し込むような場所では、室内の様子が黒つぶれしたり、逆に窓の外が白トビしたりと、普通にやると上手く撮れないこともしばしば。こういった場合にHDR合成をすると、室内と窓の外の景色を同時に描写することができ、まるで絵画のような仕上がりに驚くでしょう。

きさみん

HDR、すげ〜!

空を切り取りたい場合

普通に撮ると


HDR合成なら


普通に撮ると


HDR合成なら


空に浮かぶ雲や水辺などは、太陽光が反射するので白トビしがちです。ここであえて露出を下げた写真を撮っておき合成すると、青い空と雲がくっきりと現れてより印象的な写真になります。

まとめ:HDR合成で写真撮影がいっそう楽しくなる!

撮影、レタッチなど多少手間のかかるHDR撮影。ところがふつうの写真とは違うクオリティーの高い写真に仕上げるには欠かせない技法です。
RAW現像や撮影後のレタッチはプロの写真家達も頻用する手法ですが、別に敷居が高い訳でもなんでもなく、コツさえ覚えれば簡単にできるおトクなテクニックなのです。

…HDRのスゴさ、少しはわかってもらえたかな?







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です