ファーウェイの新型フラッグシップスマホ「Mate 30」「Mate 30 Pro」はカメラだけじゃない!性能・話題をBriefly Check。Google抜きで大丈夫?

Huaweiは今月9日、通例では秋に発表されるMateシリーズの最新機種「Mate 30」と「Mate 30 Pro」を前倒しで発表しました。

例年と異なり、「iPhone 11」シリーズの発表にぶつける形での公開となった「Mate 30」シリーズ。その背景には、Googleのモバイルサービス(GMS)が使えない厳しい状況の中で、Huawei独自のエコシステム「HMS(Huawei Mobile Services)」についてデベロッパーへの周知を広め、リリース時に万全の体制を整えられるようにする意図があるように思われます。

スマホデザインの”トレンドリーダー”

huawei mate 30 pro

多眼カメラを円形台座に納めたアイコニックなデザイン。
Source:Huawei

Mate 30シリーズは多眼カメラを背面中央に配置したデザインを前代から継承しています。今作では「Round Design」、すなわち円形をモチーフにしたデザインにブラッシュアップされ、まるでライカカメラのレンズを思わせるような円形のカメラ台座がトレンドマークになっています。

さらに、新搭載の「Horizon Display」はエッジを超えて本体側面まで回り込み、左右のベゼルレス化を実現しています。しかもMate 30 Proでは左右の角が88度とほぼ直角になり、Mate 20 Proシリーズよりさらに進化したエッジデザインとなりました。

側面まで回り込む「Horizon Display」。
Source:Huawei

本体には電源ボタンを除いて物理ボタンが一切ありません。その代わり、側面のディスプレイをダブルタップするだけでボリューム操作ができたり、セルフィー時にはシャッターボタンが表示されたりと、ボタンがなくてもさまざな機能が使えるように工夫されています。

Googleの「Pixel 4」シリーズでも搭載が予告されているジェスチャー操作にいち早く対応、手の動きを認識して画面を移動したり、シャッターを切ったりできる模様。また、内臓センサーではなくユーザーの視線(目の位置)を認識してディスプレイの表示方向を最適化してくれる「AI Auto Rotate」も搭載されました。寝転がりなら使っても画面が横になったりしないのは大変便利な機能だと思います。

バッテリー容量は 4500mAh。
Source:Huawei

バッテリー容量は4,500mAh。有線充電は、なんと40Wまで対応しています。ワイヤレス充電も最大27Wまで対応と破格の数値を叩き出しました。そのほかIP68等級の防水性能、リバースワイヤレス充電対応など、主要機能は網羅されている印象です。

SoCは5G対応の「Kirin990」。
Source:Huawei

SOCは5Gモデムを内包する「Kirin990」で、HuaweiによればCPU性能・効率は20%強、GPU性能・効率は30〜40%向上したとされています。

Huaweiのこだわりは目に見えない内部にも見られます。「Kirin990」は従来の4Gネットワーク上で5Gを使うNSAというシステムに加えて、5G単独のネットワーク方式である次世代の「SA」システムに業界で唯一対応しています。他に目を向ければ、SamsungのGalaxy Note 10+はSA方式に対応しておらず、対応バンドが比較的少ないですし、iPhoneにいたっては5G対応モデルがありません。この分野において、Huaweiは現状で業界トップと言って差し支えないでしょう。

5G通信速度の比較。左が「Galaxy Note 10+ 5G」、右が「Mate 30 Pro 5G」
Source:Huawei

ざっと基本性能はこんな感じですが、スペック・デザインともに完成度が非常に高い端末に仕上がっています。発表を見てて「ここは残念…」と思うポイントが(Googleの件を除けば)なかったのは本当にすごいことです。

カメラのP30 Pro、ビデオのMate 30 Pro

広角(16MP)、スーパーセンシングワイド(40MP)、望遠(8MP)からなる3眼構成。
Source:Huawei

huaweiと言えばP30シリーズに代表される卓越したカメラ性能ですが、今回のMate 30シリーズでは特にビデオ性能で新機能が盛りだくさんの大幅アップデートになりました。
「Mate 30 Pro」は4000万画素カメラを2つ搭載し、800万画素の3倍光学ズームレンズに、深度測定カメラを搭載。40MPのスーパーセンシングワイドカメラには1/1.54インチのRGGBセンサーと1/1.74インチのRYYBセンサーを載っけるという贅沢ぶりです。

ISO感度は驚愕の409600まで、最大45倍ズームでかつ2.5cmまで寄れるというモンスタースペックです。スマートフォン業界のカメラ分野についてはHuaweiが群を抜いている状況ですが、いよいよその差も広まってきたという印象です。

7680 fpsのウルトラスローモーション撮影。
Source:Huawei

カメラ性能が順調にアップグレードした一方、ビデオ撮影性能では類を見ない大幅強化がなされました。

P30 Proでは「望遠で月が撮れる」のキャッチフレーズが話題になりましたが、今年は「ハチドリの羽がぶれずに撮れる」(GIZMODO)カメラに。

その所以は4K 60fps、画素数40MPの動画撮影性能に加えて、スローモーション撮影性能が衝撃の「7680fps」まで引き上げられたというところにあります。

Source:Huawei

4Kタイムラプスに対応し、ISO51200での動画撮影、リアルタイムのボケにも対応。信じられない数字ばかりが並びますが、これ、スマートフォンのカメラです。

もう一点ポイントは、DJIのスマートフォン用ジンバル「OSMO MOBILE 3」との接続がサポートされており、ジンバルを取り付けた瞬間から、余計な設定なしに動画撮影を開始できることです。Mate 30ユーザーの使い方を想定したサービス。こういった類は、今後どんどん増やしていって欲しいと思います。

Google抜きで勝算は?

輝かしい性能の一方で、Mate30シリーズはGoogleのアプリケーションエコシステム(GMS、Google Mobile Sevice)を搭載しない第1世代のスマホになる見通しとなっています。発表会では、Huawei独自のエコシステム(HMS、Huawei Mobile Service)を本格的に展開していくことが説明されました。OSは「Android 10」を搭載しますが、Googleの関連アプリケーションが使えないため、今後リリースまでにHuawei製の代替アプリケーションを(既存のものを含め)用意する必要があります。  

Mate 30でGoogle Playを開こうとすると強制終了してしまう。

現地からは、デモ端末にGoogle PlayやYoutubeをインストールしても、開いた途端に強制終了してしまうとの報告が上がっています。
Huaweiはブートローダーのロックを外して任意のOS、ROMの起動ができる「ブートローダーアンロック(BLU)」に対応する方針を見せましたが、即日撤回されています。このため、現状では新規Huawei端末でGoogleサービスを利用できる見込みはありません。

発表ではオープンなHMSシステムをアピール。
Source:Huawei

Huaweiは、HMSが全世界で5億7000万の月間アクティブユーザー数(MAU)を有していることを挙げ、リリース日までにHMSを完全な体制に整えることができると強調しました。HMSへのデベロッパーの参加を促すために、10億ドルの出資を行うともされています。

果たしてHMSの成就を含め、Google抜きでMate 30シリーズが市場でどのように立ち振る舞うのか、消費者側としてはその動向を注視したいところです。

Huawei Mate 30/Mate 30 Proの価格

  • Mate 30 8GB/128GB:799ユーロ(約9万5000円)
  • Mate 30 Pro 8GB/256GB(4G):1099ユーロ(約13万8000円)
  • Mate 30 Pro 8GB/256GB(5G):1199ユーロ(約14万3000円)

「Mate 30 RS」も同時発表

ポルシェコラボモデル「Mate30 RS」
Source:Huawei

きさみん

ポルシェコラボモデル「Mate 30 RS」も発表されたよ!長方形のトレンドマークの背面デザインがおしゃれなのだ!

きさみん

価格は日本円でなんと25万円

…こりゃ、市民には買えない値段だ。

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