サムスンが折りたたみ式端末「Galaxy Fold」を発表。折りたたみスマホに価値はあるのか?

きさみん

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どうも、きさみんです。先日サムスンの発表会で新型Galaxy S10シリーズと共に折りたたみ式の次世代スマートフォン「Galaxy Fold」が発表されました。

通常のスマホとしても使えるし、開けば7.3インチのタブレットになるという仕様。スペックや価格以前に、漂う未来感にワクワクを隠しきれない、というのが率直な感想です。

本記事では「Galaxy Fold」を題材にして、今年ブームになりそうな「折りたたみスマホ」のデバイスとしての位置付けに付いて、僕が思ったことを話したいと思います。

モバイル端末における「折りたたみスマホ」の位置付け

折りたたみスマホ、なるものが出始めたとき最初に思ったのが、「スマホやタブレット、PCなど様々な形態のデバイスが出回る中で、その存在価値はいかなるものか」ということでした。

据え置き型のコンピューターに始まり、ラップトップ、スマートフォンと用途別のデバイスが次々に現れ一世を風靡した1990〜2000年代。

AppleのiPadを皮切りとして、「タブレット」というスマートフォンとPCの2大分野をつなぐ新たなカテゴリーが築かれたのはごく最近のことです。特にタブレット市場は近年急速に規模を拡大し、PC分野を凌駕するまでに成長しました。

きさみん

現在この「3種の神器」がモバイル端末業界のシェアを占めている一方で、これらの「デバイス間をつなぐ新たなカテゴリー」を生み出す流れも盛んになってきたんだ。

その代表例として登場したのが、Microsoft社の2 in 1タブレットPC「Surface Pro」シリーズ。「タブレットにもなり、ラップトップPCにもなる」。その革新的発想がタブレットとPCの中間に新しいカテゴリーを生み出したのです。

現状、こうした「2 in 1」分野には一定の需要があります。Surface ProがよくiPadと比較されるように、近年タブレット分野が「ラップトップの置き換え」という新たな命題に突入しているのも事実。いずれタブレットがPCを完全に置き換える時代がくれば、2 in 1タブレットPC市場も準じて拡大するのは想像にかたくありません。

前置きはこれくらいにして、本題に入りましょう。こうしたモバイル端末のカテゴリーの中で、「折りたたみスマホ」がどのような立ち位置にあるのか?それは「スマホとタブレットをつなぐ、第5のカテゴリー」だと思うのです。

図で表せばこんな感じ。本来タブレットの使い方は、スマホのようにポケットに入れて持ち運ぶことを想定していません。デバイスとしての立ち回り・用途も、スマートフォンと異なる部分が多くあります。

きさみん

例えばブラウジング、ゲーム、メール、電子書籍の閲覧。どれもスマホでできるけど、タブレットの場合これらの用途に最適化されて作られているから、ずっと使いやすいんだよね。

そんな2つのカテゴリーを文字通り「いいとこ取り」しようという発想が、折りたたみスマホの根底にあります。「PCとスマートフォンの良いとこ取り」というiPadの発想と似ていますよね。今回のサムスンのプレゼンも、それを強く感じさせるものでした。ところが、ところがですよ。

タブレットの機能性を維持しながらも、スマートフォンの携帯性を持ち合わせる。これを実現するのは、そう簡単なことではないはずです。だって純粋なスマートフォンよりも、タブレットよりも、快適に操作できなければならないのです。そうでなければ、デバイス業界の新たな分野として存在する意義がないし、市場自体が存続できないでしょう。

Galaxy Foldから折りたたみスマホの課題を考える

ではGalaxy Foldの発表内容をちょっと見ていきましょう。

折りたたみ時は、「ちょっぴり厚めの」スマートフォンとして使うことができます。サムスンですから、カスタマイズされたAndroidの使いやすさ・機能性は言うまでもなく良いと思います。ただ、画面サイズが4.6インチとかなり小さめ。上下のベゼル幅も異常に太く、スマホとして使うにはちょっとなあ、と言う感じではあります。

開くと折りたたみ時に隠れていた背面がパネルとして機能し、7.3インチのタブレットになります。中央のつなぎ目は見た感じ全く気になりません。発表ではiPadのようにマルチタスクができることも強調されていました。

カメラは全部で6個。スマホ時のアウトカメラが3つ、インカメが1つ、7.3インチディスプレイ側に2つ搭載されています。

きさみん

そんなに必要なのか…

そして価格。なんと衝撃の1980ドル。日本円でおよそ22万円の大額です。おそらく、ここは折りたたみスマホに共通する大きな課題でしょう。

中国メーカーRoyoleの「FlexPai」もそうですが、フレキシブルな有機ELはコストが大きく、しかも大画面となればどうしても高価格になってしまいます。

きさみん

FlexPaiは日本円でおよそ14万6000円からだそう。スマホ市場の価格帯をはるかに超える値段設定だね。

そして「7.3インチ」というディスプレイサイズは「タブレットとして」使うには窮屈である、と言わざるを得ません。小さい画面では操作性も制限される上に、ブラウジングや動画の閲覧にも少なからず不満を感じるはずです。そもそもタブレット本来の魅力は「快適なブラウジング・ゲーム・電子書籍の閲覧…etc.をPCより気軽に行える」ことにあるのですから、これでは自ら魅力を潰すかたちになってしまいます。

きさみん

7.3インチでマルチタスキング機能を使おうとは、ちょっと思えないなあ…

個人的には、タブレットは10インチかそれ以上の方がその魅力を最大限に引き出せると思います。
しかしそうは言っても、折りたたんでスマホのように使うことを想定する限り、これ以上本体サイズを大きくする、というのも難しい話です。だから現状は、折りたたみスマホは「タブレットとスマホの2 in 1」にはなり得ない、なるとしてもどちらかの機能を少し削って妥協するしかない、というのが落としどころになるわけです。

ちょっと大きなスマートフォン、と考えるならアリかもしれませんね。でもそう見るなら、本体サイズも、重量も、価格も、一般的なスマホを大幅にオーバーしてます。そこらへんが、僕が「折りたたみスマホ」に感じる一種の限界のようなものです。

Androidが折りたたみスマホを公式にサポートすることに。市場拡大に繋がるか?

そんな折りたたみスマホ市場ですが、先日GoogleがAndroidに折りたたみスマホのサポートを加え、折りたたみ式ディスプレイへの最適化を進めると発表しました。

SamsungとGoogleは特にAndroidの開発において密接な関係を持つ両社で、「Galaxy Fold」の開発もGoogleの協力のもと共同で進められたとのこと。当然OSの使い勝手は相当良いものであると期待できます。

先に述べたように、折りたたみスマホには製造コスト、2 in 1としての機能性など大きな課題があります。それでも、Androidの公式サポートが実現したことで今後折りたたみスマホ業界が賑わいを見せるのは間違いありません。

気になるのは、果たしてそれが「モバイル端末の新たなカテゴリー」としての地位を確立できるか、ひいてはスマホやタブレットを置き換える存在になり得るかという点ですよね。今後は期待をもって変遷を見守りたいところです。

きさみん

ちなみに「Galaxy Fold」は、発表によれば4月26日発売とのこと。日本での発売日は現時点で未定だよ。
…え、きさみんは買うのかって?

きさみん

いらん。むしろGalaxy S10が欲しい(直球)

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