ゲームの新時代が来るぞ!Google StadiaとApple Arcade、2つの新たなゲームサービスを比較解説!

きさみん

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ゲーム業界に革命おこる!

米国のビッグカンパニーGoogleとAppleがほぼ同タイミングでゲームのサブスクリプションサービスを発表したことで、ゲームのプレイ形態を根本から覆すパラダイムシフトが起こるのも時間の問題と言えそうです。その名も「Stadia」と「Apple Arcade」。

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ゲームの新時代が来るぞー!

この2つのサービスは、定額料金でコンテンツ内の全ゲームをプレイし放題という点では同じですが、その仕組みや目的は大きく異なるんです。

そこで本記事では、2つのサービスの特徴とメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます

Stadia|Googleの巨大サーバーが”ゲーム機”に!?


米GoogleがGDC(ゲーム開発者カンファレンス)で発表した「Stadia」は、ハードウェアの枠を取り去る新時代のゲーム・ストリーミングサービスです。

ハードを問わず遊べるのが何よりの魅力

従来のゲーム業界では、ハードウェアの種類(PC、スマホ、Switch、PS4、XBOX…etc.)やスペックによってプレイできるソフトが制限されていました。
これに対し、ハードウェアの壁を取っ払いどんなデバイスでもプレイできるプラットフォームとして提案されたのが、ゲーム・ストリーミングサービスです。

仕組みとしてはゲーム内の負荷がかかる処理を世界各地にあるGoogleのサーバー群が代行し、プレイ画面だけをスマホやPCなどの端末に映し出すことで、デバイスのスペック・種類を問わずにゲーム体験が可能になるという算段。

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ゲーム処理は全てGoogleがやってくれるから、あとは映像をみんなの端末に映し出すだけ!

サービス自体は元からあるもので、様々な企業がチャレンジしては遅延問題に悩まされ頓挫を繰り返してきた歴史があります。これに関してGoogleは数の暴力で遅延低減に全力を投じる意向を明らかにしました。

全国各地にサーバーを展開

その詳細は、200か国以上に7500を超えるデータセンター(クラウドエッジ)を展開することで、地域を問わず低遅延のストリーミングを可能にするというもの。世界中でサービスを展開するGoogleだからこそできる戦略。Stadiaが他のストリーミングサービスと一線を画す所以です。

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Googleの本気を感じる…!

これは開発者サイドにとっても嬉しいことで、対象地域の拡大は従来ゲームより大きな市場で戦えることを意味しています。

Googleは「Stadia Controller」という専用コントローラーも発表していて、GoogleサーバーにWi-FI接続することで、お手元の端末経由よりもラグを削れるとしています。

利便性とクオリティを両立

これらの仕組みのおかげで、Stadiaは従来よりもずっと優れたゲーム体験を可能にしています。
通常、ゲームは対応するゲーム機やPCのスペックに合わせて開発されるものでした。一方Stadiaの本体はGoogleのデータセンターに置かれたカスタムサーバー。当然、CPUもGPUも化け物クラスの高スペックです。

Googleによれば、性能の目安として一つの処理インスタンスがPS4 ProとXbox One Xの合算値を超え、さらにマルチGPUの活用により複数のインスタンスを組み合わせることができるのだそう。つまり一般的なゲーム機の何倍、何十倍、何百倍もの処理性能を持っているということ。
これによりデバイスを問わず4K HDR 60fpsでのゲーム体験が実現するのです。夢のようですよね。
将来的には8K 120+fpsに対応、サーバーが統一されることで数千人レベルの大規模マルチプレイも実現し得るとのことです。

きさみん

ゲームの開発者側にとっても、ゲームデザインの幅が広がるメリットがあるよ!

サービスに強いGoogleならではの連携機能

「コスト」に加え、Stadiaに付加価値を与えるのが他サービスとの連携機能と言えるでしょう。

第1に、Youtubeとの連携です。Stadia Contoroller上のシェアボタンを押すだけで、ゲームのプレイ画面をYoutube上に配信することができます。処理はサーバー上で行われるため、パフォーマンスを維持したまま4K HDR 60fpsで配信可能。
さらに視聴者はYoutube上のリンクから対象のゲームを即起動して遊ぶすることができます。欲しいゲームをいちいち端末にダウンロードする手間がなくなる訳です。おまけに、配信中のゲームに視聴者が参加できる機能(Crowd Play)も実装するという手の込みよう。

第2に、「State Share」。リンク1つで、ゲームの一場面を複数のユーザーと共有することができます。しかもそれは画像でも動画でもなく、ゲーム・プレーヤーの状態も含めユーザーがプレイできる形でシェアできるというから驚き。
SNSや動画メディアと密接に結びつく今日のゲーム業界において、これらの機能が一定かそれ以上の効果を発揮するのは想像に難くないのです。

きさみん

Stadiaの勝算は、ユーザー・ゲーム間の距離の近さにあるんだね〜。

もちろん課題もあります

Googleが十分対策を講じているとはいえ、やはり遅延の問題はあります。米Gizmodoは、GoogleはStadiaで4K 60fpsのゲーム体験をするのに25Mbpsが必要と説明しており、一方米国の通信スピードは18.7Mbpsであるため、Stadiaに適した環境を持つ家庭はほとんど無いのではないか、と疑問を呈します。
もちろん技術も進化していて、多少の遅延には寛容なゲームも増えてきています。それでもやはり、遅延に厳しいジャンル(格ゲーやレトロゲームなど)が存在しているのは事実で、いかに品質を保ちながら遅延を減らせているのかは実際にStadiaがお披露目されるまでわからない、というのが現状です。

Apple ArcadeはApple Musicのゲーム版?


一方Appleの発表した定額ゲームサービス「Apple Arcade」はAppleコミュニティー、そしてモバイルゲームに特化した形態が特徴です。

独立したアプリではなくApp Store(iOS、Mac OS、Apple TV)内のいちサービスとして提供され、Apple Arcade用に製作された高品質なモバイルゲームを定額で制限なくプレイすることができます。

Appleのエコシステムに特化したサービス

このサービスは、その趣旨からしてStadiaと大きく異なるものです。対応するのはiOSデバイスとMac、Apple TVのみ。Appleがキュレーションしたモバイルゲームのラインナップ。

これらの特徴から、Apple Arcadeは世界中に流通するAppleデバイスの強みを活かして自社コミュニティーの強化を図る戦略の一環であることが見て取れます。

Appleユーザーの立場からすれば、クロスプラットフォームでAppleのOS群に最適化されたApple Arcadeは最高の選択肢になること間違いなし。

ダウンロード方式なのでオフラインでも遊べる

StadiaとApple Arcadeの明確な相違点。前者はインターネット環境下でのゲームを前提としている一方、後者はアプリをダウンロードしてプレイする従来の方式を採用しているため、オフラインでもゲームを楽しむことができます。サービス対象地域もローンチ時点ではStadiaより多く、利用環境の範囲が広いというメリットがあります。

きさみん

ローカルの世界に、ラグなんて存在するはずがないもんね!

Apple Arcadeのために作られた高品質なゲームたち

Apple Arcadeの特徴として、従来の有料ゲームとは異なりArcade用に製作された独自コンテンツを提供します。だから広告はなし、ゲーム内での課金も一切なしという統一性を実現できています。
初期ラインナップは100タイトルを超え、イベントではセガ「ソニック」シリーズ、KONAMI「フロッガー」の新作、ファイナルファンタジーの生みの親、坂口博信氏による新作「FANTASIAN」の映像も見られました。

さらに、先述の通りクロスプラットフォームなのでiPhoneで中断したゲームをMacやiPad、Apple TVなど別のデバイスで再開したり、その逆もできます

2つのサービスは互いに不干渉?

比較してみた

以上、2つのサービスの特徴をあげたところで両者を比較してみると、表のようになります。

Stadiaがゲーム機とPCが闊歩する現在のゲーム市場を脅かしハードを問わずハイスペックなゲームを提供するサービスであるのに対し、Apple ArcadeはAppleがモバイルゲーム業界を対象し、自社のエコシステムの強化を図るサービスです。

つまり、サービスの対象・目的が異なっているために、この2つのサービスが干渉する場面は少ないのではないか?というのが僕の結論です。言い換えれば片方がシェアを独占するようなことはなく、StadiaとApple Arcade、両方のサービスを楽しむ人も一定数存在し得ると思います。

きさみん

似てるようで結構違う2つのプラットフォーム。どっちも盛り上がってくれたら嬉しいな。

ライバルも続々

Googleに続いて、クラウドを活用したゲーミングサービスの提供を試みる企業が現れ始めました。
MicrosoftはXbox Liveのクロスプラットフォーム化に力を注いでいて、Stadiaに近い形態の「Project xCloud」というサービスも新たに準備しています。
ソニーグループのSIEは「Playstation Now」で同様のサービスを提供済み。ただし対応デバイスがPS4・PCのみと狭く、同社の目指す「インスタントゲーミング構想」にはまだまだ遠い印象です。PS5に期待(そもそも出る?)。
NDIVIAも「GeForce NOW」でクラウドゲーミング用の環境を提供済み。携帯電話端末向けに新たなサービスの提供も始めます。

ゲームの新時代が到来する日は、そう遠くないかもしれませんね。

【参考記事】
速報:Googleのゲームサービス『STADIA』発表。YouTubeのゲーム動画から即プレイ開始|engadget
Google「STADIA」の可能性を検証してみる「遅延は大丈夫?」「ゲーム機は駆逐される?」|engadget
Googleの新ゲームサービス「Stadia」まとめ:これは歴史に残るぞ|gizmodo
Stadiaを待つ最大の障害にGoogleはどう立ち向かうのか?|gizmodo
Apple、Apple Arcadeを発表 — モバイル、デスクトップ、リビングで楽しめる世界初のゲームのサブスクリプションサービス|Apple プレスリリース

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